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冬の始まり サイゼリヤ

昨日は出張だった。
片道3時間。
帰る途中で日も暮れた。
薄闇の中、運転する。
…たまらなく寒い。
昨日から急激に冬の気温になった。
手先が冷え、身体全体がこわっていく。
空腹も拍車をかけて、体温を下げる。
まずいなぁ。
と思っていたところに、
『サイゼリヤ』の看板。
救われた…!
迷わず入店することにする。
冷たい風に、縮こまりながら急いで店内へ。

店内はオレンジの明かりに包まれ、暖かく感じた。
注文はQRコードになっていた。
今はどこも属人的なシステムから脱却しようとしている。
気軽な反面、少し寂しい気もするー。
なんて思いつつ、スマホでメニューを見る。
熱々のグラタンもいいな。
あ、でもスープの方が糖質が低いしな。
それと、お肉をガツンと食べて元気を出したい。
そんなことを考えながら注文していく。

料理が来るまでに、研修で感じたことを振り返る。
久々に同期が集まっての全体研修だった。
代表授業をした人、学年主任をしている人、主幹教諭になった人…
既に、学校の中核として活躍している人が沢山居た。
凄いなぁ、全然敵わない。
スタートは同じはずなのに、その背中がとても遠く感じて。
私は、担任を外れて、授業だけに集中できるようになって初めて、授業が「うまくいった」「楽しい」と思えることが増えてきたよ。
色々な先生の指導を見させていただくことが、すごく自分の学びになっているよ。
皆んなとは進むスピードも違うし、まだまだ上手にできないけれど、それでも私なりには成長しているんだよ。
皆んなの輝かしい話を聞きながら、そっと心の中で呟いた。

まず届いたのは
『ほうれん草のソテー』

ほうれん草は高いから、この値段でこんなに食べられるのは贅沢。

オリーブオイルと胡椒を追加して食べるのが好き。
オリーブオイルを自由に使えるのが、サイゼリヤのありがたいところ。
味が染みて、くたっとしたほうれん草と塩味のあるベーコンがよく合う。

続いて届いたのは、
『玉ねぎのズッパ』

ズッパは、イタリア語で「スープ」を意味する言葉で、パンを入れて食べるボリュームのあるスープのことを指すそうだ。


玉ねぎのズッパを食べると、
「あぁ、冬が始まったな」と思う。
野菜の甘みに、とろとろにふやけたパン、たっぷりのチーズ。
なんでこんなにも美味しいのか。
熱々のスープを、ハフハフ言いながら夢中で頬張る。
一気に体温が上がり、先程まで少し落ちていた気持ちが、どんどんと前向きになっていくのを感じる。

ー 人と比べても仕方ない。
私は、私の持つ武器でしか勝負できないのだから。
今のうちに少しでも武器を増やすんだ。
余計なプライドは捨てること。
これから出会う子どもたちを幸せにするために、今があると思おう。

スープの中のパンだけでは物足りず、
追加注文したのは『プチフォッカ』

食べ応えがあり、
値段もボリュームも丁度いい。

モチモチとした食感で、パン自体に素朴な甘みがありそのままで美味しい。
スープに浸して食べても、なお美味しい。
オリーブオイルにつけて食べてみると、これがまた凄く美味しい。
何にでも合う素晴らしいパンだ。

そうこうしている内に、今日のメインである
『ミックスグリル』到着!!

これで650円なの安すぎませんか?

辛味チキン、ハンバーグ、ポップコーンシュリンプという最強の布陣。
カリカリポテト、付け合わせのコーンも嬉しい。

辛味チキンは、骨から簡単にお肉が外れるジューシーさ。そして、ピリリとしたスパイス。安定に美味しい。
ハンバーグは結構サイズも大きくて、肉感をしっかりと味わえた。
ハンバーグにかかっているデミグラスソースを、カリカリポテトに付けながら食べると二度美味しい◎
ポップコーンシュリンプは小ぶりながらも、サクサク&海老のぷりっとしたWの食感が楽しめる。
このメニューを考えた人に、何か賞をあげたいぐらい素晴らしい。
大好きが詰まっている。
これは頼まない手はない。

ゆっくりと美味しいご飯を堪能し、
満腹になって外に出る。
身を切るような風も、心なしかご飯を食べる前よりは苦に感じなかった。
明日からも頑張ろう。
私は私なりに。
日々誠実に。
一人でも「先生がいてくれてよかった」
と思ってくれる人が居ると信じて。

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