【紹介】としょかんライオン
みなさんこんにちは(^^)
スヤ(@vtyljbdn)です!
今日は子どもに読み聞かせしている絵本を紹介したいと思います!
今日の作品は としょかんライオン ミシェル・ヌードンセン作 ケビン・ホークス絵 福本友美子訳 岩崎書店 です。
ある日図書館にライオンが入ってきました。貸し出しカウンターの横を通りずんずん歩いて行きます。
図書館のマクビーさんは、慌てて駆け出し図書館長のメリウェザー館長のところへ行き、図書館にライオンが来たことを報告しました。
メリウェザー館長は「そのライオンは図書館の決まりを守らないのですか?」と聞きました。
「いや、別にそういうわけではない」とマクビーさんは言いました。
「それならそのままにしておきなさい」とメリウェザー館長が言いました。
ライオンは図書館の中をゆっくりと歩き回り、
目録カードの匂いをかいだり、新しいほうの棚にたてがみを擦りつけたりしました。
それから、絵本の部屋で気持ちよさそうに寝ていました。
さて、どうしたらいいのでしょうか。
図書館の決まりにはライオンが来たことなど何も書いていないのです。
やがて、お話しの時間になり、「ライオンはお話を聞いてはいけない」と言う決まりはありませんでした。
ライオンはお話をじっと聞いていました。
「お話しの時間はもう終わり」と小さな女の子が教えてくれて、
ライオンは子供たちの顔を見つめお話のお姉さんの顔をみて、大きな声で吠えました!
その声を聞いたメリウェザーさんがライオンの前に来ると
「静かにできないながら図書館から出て行っていただきますそれが決まりですから」と言い渡しました。
小さな女の子がメリウェザーさんの服を引っ張って、
「静かにお行儀の良いライオンなら、お話の時間に聞いていいのでしょ」と聞きました。
メリウェザーさんは「静かにできるならもちろん聞いていいですよ」と答えました。
ライオンは次の日にまたやってきて、「ずいぶん早いですね。おはなしの時間は3時からですよ」とメリウェザーさんは言いました。
でも、 ライオンは動こうとしません。
そこでメリウェザーさんは、ライオンに「お手伝いをしてもらいましょう」と言いました。
そして、ライオンは百科事典の棚のほこりを払ったり、本を返すのが遅れた人に出す手紙の封をしたりお手伝いをしました。
図書館に来る人たちは、元はライオンが少し強かったですが、ライオンが図書館にいると言うのはなかなかいいものです。
なぜなら、ライオンは歩く時に、ちっとも音を立てないし、お話しの時間には子供たちがゆったりライオンに寄り掛かっていられます。
それにライオンはもう図書館の中で吠える事はありませんでした。
役に立つライオンだと皆は言いました。
しかし、図書館員のマクビーさんはあまり面白く感じていました。
あるひ、ライオンは図書館のお手伝いをすべて終えると、メリウェザーさんの部屋まで歩いていきました。
メリウェザーさんはライオンに「本1冊を貸し出しカウンターに運んで欲しい」と言いました。
そう言うと、メリウェザーさんは踏み台に乗り1番高い棚に手を伸ばした時に、メリウェザーさんは倒れてしまいました。
メリウェザーさんは起き上がることができず、ライオンにマクビーさんを呼んできてもらうように頼みました。
ライオンは廊下を走っていきました。「廊下を走っていけません!」と声をかけました。
ライオンは、貸し出しカウンターにいるマクビーさんに、大きな前足をかけて、今まで生きていた中で、1番大きな声で吠えてしまいました。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
マクビーさんは「静かにしなきゃいけないのだぞ!決まりを守ってないじゃないか!」と走らないように気をつけながら急いで部屋を出て行きました。
決まりを守れなかったライオンはうなだれて出口へ向かいました。
そしてマクビーさんは、メリウェザーさんに「ライオンは決まりを守っていません!」と大声でいいました。
マクビーさんはメリウェザーさんの部屋に飛び込みました。
すると、机の向こうでメリウェザーさんが倒れているのに気が付きました。
「たまにはちゃんとした訳があって、決まりを守れないことだってあるのです。いくら図書館の決まりでもね。
さぁお医者さんを呼んできてくれませんか。腕の骨が折れてしまったようです」とメリウェザーさんは言いました。
次の日、図書館はいつもどこかと違っていました。
メリウェザーさんは左手にギブスをはめています。
お医者さんからあまり働きすぎないように言われていました。
「ライオンが手伝ってくれたらいいのに」とメリウェザーさんは思いました。
でも、今朝はライオンの姿は見えません。
3時になって、絵本の部屋に行っていましたが、ライオンの姿はありませんでした。
そして、次の日もライオンは来ませんでした。そのまた次の日も…
ある日の夕方、マクビーさんは仕事を終えてまっすぐ家には帰りませんでした。
図書館の周りをぶらぶら歩いていました。
車の下や、植え込みの向こうも覗いてみました。よその家の裏庭や、ゴミ置き場、木の上も調べました。
もちろん、「ライオン」を探しに行ったのです。
マクビーさんは近所をぐるっと回ってまた図書館に戻ってきました。
すると図書館の前に「ライオン」が座っていました。
マクビーさんは声をかけ「あのう、ご存じないかもしれませんが、図書館の決まりが変わったのですよ」と言いました。
「大声で吠えてはいけない。但しちゃんとした訳があるときは別。つまりその、怪我をした友達を助けようとする時などってことですけどね!」
ライオンの耳がピクッと動き、こっちを振り向きました!
けれど、マクビーさんは、歩いて行ってしまいました。
次の朝、マクビーさんはメリウェザーさんに「ライオンがいるのです。図書館に!」というと、メリウェザーさんは椅子から飛び上がり廊下を書き出しました!!
マクビーさんは笑い、「走ってはいけません!」と言いますが、メリウェザーさんには、聞こえていません。
メリウェザーさんはライオンに抱きつきました。
たまには、ちゃんとしたわけがあって、決まるが守れないことがだってあるのです!
いくら図書館のきまりでもね(^^)
ルールを作っても、ルールに当てはまらない時ってあるのですよね。そんな時は例外があるのですよ!
と言うことを本作品は子供たちに教えてくれている気がしました。
確かに社会のルールでも原理原則はあっても、例外というものが存在することってよくありますよね。
【著者情報】
作・ミシェル・ヌードンセン
ニューヨーク在住の作家、フリーの編集者。作品は幼児向けの絵本が多い。図書館に勤めた経験もあり、「図書館って、他とは違って不思議な場所よね。誰でも入れるし、なんでもできそうな場所。図書館が好きな人なら、誰だってそう思っているのじゃないかしら。私には、図書館で見つけたたくさんの友達がいる。本の中の友達と、図書館で働く友達とね」と言う。
絵・ケビン・ホークス
メイン州在住のイラストレーター。子供の頃から読書が大好きで。「この本の絵を描きながら、小さい頃によく行った図書館思い出したよ。おはなしの時間に、仲良しのライオンと一緒に絵本を読んでもらうなんて最高だね。図書館に行くだけで、動物園に行くみたいにワクワクしたあの幸せな日々を思い出して描いたよ。」と言う。
訳・福本友美子
児童書の研究、評論、書誌作成などをする。図書館に勤めた経験があり「子供達には、 ライオンに寄りかかるみたいにゆったりと本を読んでほしい」と言う。 引用:としょかんライオン(引用改変)
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