BSC4つの視点

『BSC4つの視点』 目標設定時の基本的な考え方 Vol.3

今回は目標設定時の基本的な考え方として、「BSC(バランススコアカード)4つの視点」を紹介します。

BSC(バランス・スコアカード)とは、企業やプロジェクト、個人の目標を4つの視点に落とし込んでいくことで、目に見えやすい売上や利益率、見えにくい人材の成長について表したものです。

様々な因果関係を4つの視点に落とし込んで可視化する事で、目標達成するためのプロセスがわかり、達成状況が管理しやすくなります。

企業全体だけでなく、プロジェクト単位や個人単位でも当てはめることができます。

【4つの視点】

①財務の視点
財務の視点とは、お金に関わることです。売上や利益、コストについてですね。
売上を多くし、コストを抑え、利益をアップさせる為に何をどう行動するかを表現します。企業の株主に対して財務を向上させますよーということを示します。

例)財務の視点での目標
・コスト削減 ➔残業時間を前年より◯◯時間削減。
・売上アップ ➔メンバー単価向上。プロジェクト拡大。
・利益率アップ ➔上記施策により利益率の◯◯%アップ。

ここでのKPIは残業削減時間、売上、利益率になります。

②顧客の視点
顧客の視点とは、顧客満足度のことです。
顧客を満足させる為に何をどう行動するかを表現します。

例)顧客の視点での目標
・顧客満足度の向上(前年より◯◯%アップ)。
・顧客内の別システムでの新規プロジェクト立ち上げ。新規顧客獲得(三部門)。

ここでのKPIは顧客満足度、新規顧客獲得数になります。

③業務プロセスの視点
業務プロセスの視点とは、業務の効率化や生産性の向上といった業務改善のことです。

クオリティはそのままで作業コストを下げたり、同じ作業コストでより良い結果を出す方法にはどう行動するかを表現します。
株主や顧客に対して、業務プロセスを改善して効率化しますよということです。

例)業務プロセスの視点での目標
・◯◯処理にかかる時間を2割削減する(自動化ツールの作成)。
・改善施策の提案を行う(四半期ごとに10個以上)。

ここでのKPIは処理時間削減の割合、改善施策提案数です。

④学習と成長の視点
学習と成長の視点とは、企業やプロジェクトを構成するメンバーの成長のことです。どのように学習し、成長するのかを表現します。

例)学習と成長の視点での目標
・IT知識獲得の為に、基本情報技術者試験の資格を取得する。(6月受験)
・マーケティングに関して勉強し、社内で勉強会を開き、知識を共有する。(セミナー参加2回、本10冊読む、社内勉強会4回開催。)

ここでのKPIは資格獲得数、勉強会開催数、勉強会参加者の満足度です。

「学習と成長の視点」➔「業務プロセスの視点」➔「顧客の視点」➔「財務の視点」のシナリオで関連付けた目標を設定すると、方向性をつけやすいですし、的外れな目標設定にならないので、達成しやすくなると思います。

【まとめ】

・「学習と成長の視点」➔「業務プロセスの視点」➔「顧客の視点」➔「財務の視点」のシナリオで関連付けた目標を設定する。

画像1

「④マーケティングについて知見を深め、③顧客改善提案を複数回行い、②顧客満足度向上し別案件も受注することができ、①利益率アップも達成することとなった。」というふうにシナリオつけて達成できます。

【参照URL】


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