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#181 アメリカ以外で魅力的なVC市場

ついに長く待っていたRabbit R1が届きました!これはまさに映画Herで出てきたような携帯できるAIアシスタントのデバイスです。アマゾンのアレクサみたいにボイスが基本インタフェースで、カメラもついていて、’目’の役割も果たします。コンセプトだけ見るとすごいです。ただ、数日使ってみた結果、一般ユーザーの日々の生活向けにはまだ早いという印象でしたね。アレクサよりは賢いけど、そこまで賢くないし、反応も遅いです。ただ、よい試みではあるので、これから進化し続けていくのを楽しみにしています!ということでこのデバイスはしばらくは引き出しに…!


ベンチャーキャピタル市場について話をするときに、米国市場の規模と比較して、日本のような市場は魅力がないと断定することがよくあります。米国市場がはるかに大きく、より多くの機会があることは否定できない事実です。しかし、規模と格差があまりにも大きいので、日本と米国を同等に比較するのはフェアーではないと思います。規模の面では、ベンチャーキャピタル市場のトップ3市場は米国、中国、インドです。この3つを除いた国の中で、日本がどのような立場にあるのか考えてみることも重要だと思います。

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結論から申し上げると、私はトップ3を除けば、日本のベンチャーキャピタル環境はそれなりの競争力を備えていると思います。日本は2021年基準、OECD諸国の中でベンチャー投資規模の面で8番目に大きい国です。アメリカ、カナダ、イスラエル、イギリス、ドイツ、韓国、フランスに次ぐ規模です。決してとても小さいとは言えません。

OECD 2021 Venture investment amount in billion dollar

一部では、インドネシア、ブラジル、ナイジェリアなどの新興市場の方が人口が多いため、より魅力的だと主張する人もいます。もちろん、その通りですが、ベンチャーキャピタル市場が繁栄するためには、安定的な社会的・経済的インフラが裏付けられなければなりません。日本は安定した社会インフラを備えた国で、世界3位のGDP規模を誇ります。人口面でも、現在約6千8百万人の人口を持つイギリスやフランス、8千4百人を持つドイツよりもはるかに大きく、世界12位の規模です。決して小さな島国ではないのです。

このような点を考えると、日本のベンチャーキャピタル市場が今後も着実に成長していけば、十分に国際的にも魅力的な市場になるのではないかと期待しています。

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References:

・OECD Statistics

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