現実世界をよくするメタバースとはどういうものか?ナイアンテックの思想とVRCの思想の類似点
皆さんこんにちは。VRC note編集長の八重樫です。
Metaの発表後、メタバースやXR関連の報道が目立ちますね。11月15日からはXRKaigiも始まり、賑わいを見せています。
(弊社の清末も、11月17日の博報堂様のセッションに登壇させていただきます。)
そんな中、集英社がナイアンテックと組んで集英社XRを立ち上げたというニュースがありました。
集英社は先に述べたXRKaigiにブース出展もしており(しかも一番最初に目につく目立つ場所)その本気度がうかがえます。
XRKaigi バーチャルブースの様子
ナイアンテックのハンケCEOといえば、「メタバースはディストピアの悪夢だ」という話をしており、ナイアンテックでは現実世界と結び付けるメタバースの提案をしています。
ハンケ氏は次のように述べた。「Nianticでは、人間はバーチャルな世界がフィジカルな世界につながるときに最も幸せだと考えています。SFのメタバースとは異なり、現実世界のメタバースは、何千年も前から知られている私たちの世界における経験を向上させるためにテクノロジーを活用します」。
(上記Techcrunch記事より抜粋)
ハンケ氏の発想は、現実世界とARで連携することで、現実世界をよくするという発想です。昨今のバーチャル空間におけるメタバースの論争に一石を投じる発言だと思います。
つい先日リリースされた「Pikmin Bloom(ピクミンブルーム)」も、ピクミンと一緒に歩く歩数計+ライフログアプリで、歩数に応じてピクミンが育ったり、アイテムが見つかったりするアプリです。コロナ禍で運動不足になったり外出機会が少ない人に、外を歩く(健康改善)というきっかけを作っているのかなと思います。
実際、私もプレイしていますが、今までは乗り気でなかった散歩や通勤で歩くときもちょっと遠回りしてみようかなと思ったり、子どもと公園に行くという行為も楽しくなりました。
ピクミンブルームのゲーム画面。
その日撮った写真やコメントを登録するライフログ機能もある。
11月13日には初のイベント「コミュニティデイ」も開催され、大いに盛り上がりました。今後どういったイベントを開催するのかも楽しみです。
現実世界を良くしていくという発想はVRCも同じです。3Dアバターを活用して、アパレル業界やヘルスケア業界などと連携し、リアルをより良くする体験を提供していきたいと考えています。
~過去の記事~
例えば、自分がたくさん歩いたり運動することで、アバターの体型が変わったり、アバターも一緒に運動してくれたり、そういうアプリがあってもいいかもしれませんね。
様々な企業がメタバースに名乗りを上げているこの頃。メタバースがどのように形成されていくのか、バーチャル空間においてのみなのか、現実世界の拡張性も含まれるのかなど、今後の動向もチェックしていきたいと思います。
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