メルカリにやられまくるリユース業界の人の口癖から垣間見るユーザービリティ・・・のサービス設計と限界 メモ
昨年からリユース関連事業で中国、日本と行き来して新しいサービスを設計中です。
上海や北京へ行って実際にリユース商品を卸して、いろいろなリユース会社の人にあったり、KOL(日本で言うとこのインフルエンサー)に委託販売してみたり、日本でもリユース会社の人とお会いしたりしてます。
そんな中で、日本のリユース業界の人の口癖がなんかとても違和感あったので、いったいそれは自分としてどこに違和感あるのかな?と考えてました。
リユース業界再編
先日、コメ兵がブランドオフのスポンサーに名乗りをあげたので、リユース業界中堅クラスの企業は非常に厳しい状況なんだと改めて実感しました。
今年1月にリサイクル通信が中古業界の売上ランキングを発表したので、それをもとに作成してみました。
僕がスコープしているのがハイブランドの中古商材なので、おもちゃとかバイクとかアパレルの中古品を取り扱っている会社は除外してます。
中古売上10位以下の会社はこれから再編の嵐に巻き込まれていきそうです
リユース会社が迫られる選択肢
リユース会社は今後メルカリをはじめとしたC2Cにやられまくるのは必死なので、どんな戦略を立てるのかとても重要 大きく3つに分けられるかな
1)中古売上10位以下の会社は大手5社のどこかの傘下に入るか、廃業
2)中古ハイブランドやアパレルを捨て、中古医療機器、中古農機具など C2Cがまだ攻め込めそうにない分野にスコープする
3)最近リクロが中国で好調と聞いているので、中国や東南アジア市場を開拓
リユース業界の人の口癖
たくさんのリユース会社の人からよく聞く口癖、この業界は安く買い取って高く売るだけなんだよなーって・・・まあ確かにそうなんだけど それって小売業界でも他の業界でも同じだよなと思いつつ、その言葉を聞く人の会社は全部うまくいってなかったね、赤字だった。
なんでこの言葉に違和感あるのかと言うと、悪く言うと「リユース会社は一般人から安く買い叩き、一般人に高く売りつける商売」だと なんだか一般ユーザーをバカにしているような雰囲気を感じたからだろうな。
リユース会社の事業モデルはこんな感じ
一般ユーザーは実店舗に勇気を出して鑑定・査定を依頼しても、安く買い叩かれるけど、対抗するロジックも情報もないので、提示された価格で売るしかない・・・ でも今はメルカリで市場価格がすぐに分かるし、リユース会社の査定価格がメルカリよりも高くなるはずも無いので、足を運ぶことも少なくなったよね
情弱な一般ユーザーの足元みて価格設定しずらいよね
買取店舗の役目はもうなくなりつつあるんじゃないかかな?
もうこの「商品センター」の価値って薄くなっているよね
リユース会社が出しているアプリはとにかく使いずらい、そもそも安く買取するために位置付けられているからかな
宅配買取もあるけど、どのリユース会社も往復の配送コストを負担しているので、昨今の配送運賃Upでこの収益アップも足枷になっている
オークションにいたっては、もうその場の雰囲気は相当な異空間、新参者が容易に入れる空間じゃないね
メルカリの事業モデル
C2Cのメルカリは流通する商品に触れることがないので、ユーザーに使い安いサービス設計を追求できるからいいよね
日本人はとくに梱包とか丁寧にやるので、リユース会社の梱包レベルと遜色ないし、発送までの時間もリユース会社より早いよね メルカリユーザーは発送までの時間が短いほど顧客満足につながることをよく知っているので、リユース会社がもつ「商品センター」の機能をうわまっている。
価格決定権をもつメルカリユーザー
C2Cのフリマアプリの醍醐味はやっぱり自分で自由に価格をコントロールできること、この面白さを知ると、リユース会社に値付けされることなんてね・・・
価格決定権は市場に任せて、ユーザビリティの設計向上に邁進するメルカリと、既存リユース会社の人の口癖とがあまりに反対だったので、違和感があったんだなとわかりました。僕は超メルカリヘビーユーザーだから。
既存リユース会社はイノベーションのジレンマに陥り、これからどんどん吸収されるか廃業に追い込まれるだろうね、なんとか事業を立て直すなら、そもそもの事業モデルを破壊しないといけないけど、そんなことできる人、このリユース業界にはいるんだろうか。
既存リユース業界の人はモノしかみてなくて、メルカリはユーザーを見ているってだけの話なのかもしれない
メルカリ礼賛メモみたいだけど、メルペイは使わないな、せっかく売買で稼いだ商品を日々の生活の支払いに使いたくないという意識になってしまう、同じお金なのにね、人間は不合理な存在です。もっぱら支払いはPayPayです。
以上