マインドマップより7つ道具
マインドマップが向くもの、向かないものについて考えてみます。
マインドマップは自分用であり他者に説明の時は別の方法をオススメしています。マインドマップはなぜ自分用なのか。他者向けの7つ道具に説明します。
マインドマップ®とは
創始者の書籍でコンセプトを確認しましょう
マインドマップに関しては創始者のトニー・ブザン氏の書籍等を読むのをオススメします。だいたいの解説記事は彼の思想から逸脱しているものが多いです。ツールもありますが、書籍で示された趣旨通りに作れないものが多いです。
他者への説明に向かない理由
記憶法の多くは自分に身近で慣れ親しんだものを利用します。マインドマップもこれに類すると思います。他者と共有しにくいため自分用だと思っています。
記憶法のひとつとして「記憶の宮殿」「場所法」というものがあります。詳しい説明は省きますが、よくしっている経路・道順のそれぞれのランドスケープに覚えたいものを結びつけ、思い出す時はその経路・道順を頭の中でたどるという手法です。
マインドマップ®の仕組みもこの経路・道順に近いと思っています。
お風呂でアイデアがどんどん湧くことはありませんか。それを覚えて置くために実際にやって見ました。お風呂のシャワーヘッド、窓、風呂桶、入り口などに思いついたものを結びつけました。後で思い出せたので、この記憶法は使えるな、と思いました。
マインドマップ®も自分を中心に自分の周りにアイテムを配置していきます。お風呂の例と同じで場所と記憶を結びつけるので分かりやすい=思い出しやすい訳ですね。
7つ道具を使おう
私がよく使っているフレームワーク集が7つ道具です。グラレコ(グラフィックレコーディング)やビジュアルファシリテーション(ファシリテーション)で普段使いしているものです。
ピクトグラム
文字ではなく絵。アイコンやピクトグラムと呼ばれているシンプルな絵のことです。
対立明確化
ホワイトボードの真ん中に垂直線を引き2分割。対立する内容を左右にそれぞれ書いていくというものです。
2軸で整理
高さと距離などの2軸でマッピングするものです。量の比較の際に用います。
システム図
ビジネスモデルを表現するものです。左が供給、右が消費になります。真ん中に議論の中心になるビジネスを書きます。
現状と理想
現状、あるべき姿(理想)、問題、課題を整理する時に利用します。
連関図
何が出てくるかわからないインタビューに使います。相手から聞いたキーワードをどんどんホワイトボードに書き取ります。近い概念は近くに配置する。遠いものは遠くに置く。関係があるものは矢印でつなぐ。とても簡単です。
正直あまり整理されませんが、その描く様子をインタビューイ(される側)にも一緒に見てもらいます。それにより構造化されてはいないものの、共通理解にはなります。
ストラクチャードコミュニケーション®の加島一男さんから直接教わりました。
締切と役割
欧米企業の会議ではネクストアクションが必ず決まるそうです。日本ではなぁなぁになりがちです。枠割分担と締切を会議中に可視化しておく。次の会議までにアクションし忘れたがなくなります。
まとめ
本記事をまとめると以下のとおりです。
マインドマップは当人の頭の整理になるが他者への説明には向かない
他者をわかりあうためにはできるだけシンプルなフレームワークが良い
書いている様子を一緒にみることでより共通理解が増す
7つ道具は概要説明だけで具体例は省きました。7つ道具が含まれる講座もあります。ご相談いただけますと幸いです。