【詩】ベランダ
食パンみたいに咬み千切られたジーンズは
太陽にいくたびも励まされてかすかな光を取り戻したみたいだった
秋晴れのきびきびした装いが弱々しい繊維にまで覆い被さったからだ
数限りないベランダを牛耳る物干し竿は、物怖じしない従順さを振り撒いてその細身の切っ先を誇らしく輝かせた
しんがりには居ずまいを正して、みずみずしいばかりに洗いざらした青の甲冑がひらめいた
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食パンみたいに咬み千切られたジーンズは
太陽にいくたびも励まされてかすかな光を取り戻したみたいだった
秋晴れのきびきびした装いが弱々しい繊維にまで覆い被さったからだ
数限りないベランダを牛耳る物干し竿は、物怖じしない従順さを振り撒いてその細身の切っ先を誇らしく輝かせた
しんがりには居ずまいを正して、みずみずしいばかりに洗いざらした青の甲冑がひらめいた
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