眠れる奴隷

7時50分起床。日曜の朝は月曜までのカウントダウンが始まっている感が否めない。

7時50分。今週はだいたいこの時間にくる誰かからの返信が、今日は今の時間になってもこない。通知画面を気にしながらも、どこかで、これでよかったとほっとしている自分がいるのは何故なんだろう。

今日のnoteは私の恋の話を書き綴っていこうと思う。相変わらず毎日ふとした時に涙がこぼれる毎日だけど、きっと、今が一番幸せなんじゃないかな。

私は今、自分の人生史上に残る大恋愛中だ。

今まで、こんなに誰かを好きになったこともないし、そもそも「好き」とは何か今でもわからない。が、きっと今私の心はすべて好きかそれに起因する感情たちでいっぱいなんだと思う。度々恋愛ドラマやラブソングの歌詞で「会えない時間が愛を育む」等のフレーズがあるがそんなことは絶対にない。もう少し言えば、大まかな意味は分かるが、それが正解ではないと思う。会えない時間は、とにかく余計なことを考えてしまうし、ものすごくシンプルなことでも複雑に捉えてしまう。会えない時間に、互いがどう努力するか、どれだけ相手への気遣いができるか、これが大切で、これができなければ2人は別れることになる。ここまで、私は納得しているし、未熟だった私にも非があると感じている。大好きだった彼に別れを切り出されてから半年が経ったわけだが、私はこの半年間自分を偽り続けてきた。友人たちに相談したり、彼を忘れるために男の子と遊んだり付き合ってみたりしてみたわけだが、どれだけ彼で心がいっぱいか、どれだけ彼が好きだったか、ただそれを身に染みて感じるだけの期間だった。そしていつしか、私のなかの彼への気持ちが言語化できるようになった。

彼が美しいと感じたものを横でみるのも、彼がいいなと思った音楽を聴かせてくるのも、彼が食わず嫌いをしてむりやり食べさせてくるのも、彼が嫌だと感じたことを怒ってくるのも、彼にとっての人生史上に残る大恋愛の相手も、私じゃなくていい。ただ、私の次に幸せになってほしい、とだけを心から願っている。そもそも私がここまで誰かを愛すことができたのは、恋愛なんて興味もなかった私にひたむきに愛を与え続けてきてくれた彼のおかげなのだから。私は彼に何も返せなかった。そんな私には彼の幸せを、心から願うことしかできない。それが、私以外の誰かと一緒になることなら、私はそれを受入れるつもりだし、そうなったとしたら友人として彼の人生最良の日に花を贈れるような女でありたい。

数日前、私から連絡をとり、彼と半年ぶりに再会した。ヨリを戻すということにはなってないが、半年前に言えなかったこと、言いたいことをすべて伝えることができた。そして今、彼とまた連絡を取り始め、1日2~3通ほど当たり障りのないLINEのやり取りが続いている。

冒頭に戻る。彼から毎朝きていた返信が既読のままだ。不思議と、悲しみや負の感情はなく、これでよかったとほっとしている自分がいる。私は、自分からこの手綱を離すことはできないと確信している。彼が手を放してくれない限り、私はずっとこの大恋愛から卒業できない。もし今のコンタクトが途切れたら、本当に私たちの関係は終わりなんだと思っている。次こそは、潔く運命を受入れるつもりだし、後悔もない。

私が人生の書としているジョジョ第5部黄金の嵐のエピローグで、荒木先生はキリストの予定説になぞらえ「運命」をテーマに物語の総括をしている。それが、今回のnoteのタイトルにした「眠れる奴隷」。私たちはこの世界に生を受けた時からすでに運命が決まっていて、自分の行い(善や徳)でその運命をどうこうできるということはない。しかしだからといって自分の運命(人生)に絶望をしたり、自暴自棄になったり投げやりになることなく「覚悟」をもって人生に向き合うこと、決められた運命のなかで精いっぱいあがき、強い覚悟をもって自分の運命を生きることが人生だと。

だから私は、今の人生に自分の運命に絶望し毎日くよくよして泣いてばかりの日々を消費していてはいけない。気高き「覚悟」をもって、人生を生きていかなければならない。私たちは生まれながらにして、誰もが幸せになる権利を持っているから。私が愛してやまないジョジョ第4部虹村兄弟の弟、億安風に今日のこの長たらしく女々しい24歳の覚悟を綴った日記を〆ようと思う。

「誰かに頼るんじゃあない、自分で自分をを幸せにしてあげなくちゃあ、いけないんだぜぇ~?仗助ぇ」

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