『自然体のゆたかさ』第169言

***『風の情け』***

風には 情けがある それを『風情』というらしい

通り道 きこえた風鈴の音色に 風を感じ 涼しくなる

炎天下 風が吹くと 暑さがスッと和らぎ 助けられる

夏に感じる風の情け『夏の風情』


***『いのちの音』***

ミーンミンミン あの音は 夏の暑さを 演出する

だけど 目をつむって聴いたのは 今日が初めてだったかもしれない

緑に囲まれたベンチで 耳を澄ますと

蝉の声が いのちの叫び に聞こえ

その迫力に圧倒されて 目を開けそうになる

「生きている」「生きたい」「一生・懸命」

ああ こんなにも沢山のいのちに囲まれて生きているんだな

今を生きる『鳴音=命音』


***『豊かさ』***

木陰に入るその場に風が吹くと 一気に体を冷やしてくれる

ありがたいなぁと思う反面

ふと考えてしまった

昔はうちわ・扇子で風をおこし 涼しんでいたものが、

今度は扇風機という機械に 手の代わりをしてもらった

さらにより快適性を求めて エアコンという機械を備え付けにした

すべての原因でないにせよ

省エネを叫ぶほど 家電も 地球温暖化の一端を担っていたとしたら・・・

(確かに自分が小学生の時、教室にエアコンなんて付いてなかったよな)

(暑かった記憶はあるけど、エアコンなくても大丈夫な気温だったんだな)


涼しさ求めて 地球を温めてしまったのなら・・・


ど、ど、どうすりゃいいんだ

と思うのであった。  


快適・効率・便利 

わたしたちはどこまでそれを「進化」といい

どうすると足るを知り「満足」するんだろう

すでに満ち足りていると知りながら

何を進化させていきたいんだろう

過去に逆戻りではなく かつ 破壊・汚染・危険でもない

共存共栄できる豊かさって何だろう


「幸せだなぁ」って心がつぶやく世界

やっぱり

『自然体』=「自然と一体」でありたいなと思う今日この頃です


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