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『手に"入れる"と"入る"について』第313言

手に入れる

というと、何かを新たに手に入れることのように思っていた。

だけど、

もともと手にしていたものに「ただ気づく」という作業をしているだけのように今は思う。

目に見えないものは 不確かで、なきもののようにしてしまう。自分で、捨てて置きながら、「ないない、ないない」と言っていたように思う。

気づくたびに、

手に入ってくるものが増えていく……

そんな感覚がするけれど、本当はずっと前から、とっくに手にしていたもので、得たんじゃなくて、捨てていたものを拾えるようになった自分がいて、与えられるものを受け入れるようになっただけ、与えられていることに気づけるようになっただけ……

実のところ、周りは変わっていないのかもしれない。

気づけなくなった自分にとって、気づくことは大変なことだったけど、気づけた時に、どれほど手にしているものが大きいかと思い知るから……大変でも、その大変をやって良かったと思える。

大変と泣くことがあっても

「大変」と書いて『自分が大きく変わる時』と読む、そう思える日が来たのなら、御の字としか言いようがない。

あれ以上、自分を裏切ること、嘘をつくこと、いじめることをしなくて、本当に良かったと思う。

今、わたしは自分に感謝している。

過去のわたしも、今のわたしも、未来のわたしも、ありがとう。

〜ハッピーメリークリスマス〜

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