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【キャリアブレイク実録】休職1日目:思ったほど気楽じゃねえ!
はじめに
ごきげんよう。理系陰キャサラリーマンです。
仕事がヤバすぎてメンタルが崩壊する直前だったので、休職してキャリアブレイクすることにしました。
今回は、休職初日に考えていたこと、やったことを紹介します。
仕事を辞めたいとか休職したいと思い悩んでいる人が、休職した後にどんな心境になるのかをイメージする際の参考になれば幸いです。
本編
朝:会社への連絡
朝、いつも通りの時間に起床。
しかし今日はいつもとは違う。
会社を休むのだ。
もっと言うと、今日だけではなく、向こう数ヶ月も休ませてもらう。
つまり休職することにした。
今日は出社する代わりに、自宅から職場に欠席の連絡を入れる。
前日の時点で、この日から休みをもらうことを決めていた。
とてもじゃないがこのままのペースで働き続けることはできない。
自分の心や体がバラバラになる感覚が膨らみ始めていて、放置しておくと心が壊れて永久に取り戻せなくなる予感がしたからだ。
数日休んで完治するモノではないという確信があったから、数ヶ月のまとまった休みをもらうことにした。
この決断を下すのには時間がかかった。
何度も自分と対話し、休職するメリットとデメリットを冷静に比較することで、この考えを実行に移すかを見極めた。
その結果、休職する決断をしたのだ。
もう迷いはない。
はずだった。
休職すると決めたにも関わらず、上司に連絡しようとすると震えが止まらない。
玄関に置いてある社用スマホに近づく勇気が出ない。
意を決してスマホを手にしても、本当に休職に入るのかという迷いが頭の中を回り続ける。
納得できるまで考え抜き、休職するという揺るぎない答えを持っていたはずなのに。
会社にようやく連絡を入れたのは、思い立ってから30分ほど経ってからだった。
社用スマホを使ってチャットに、
「調子が悪いため本日休ませてください」
と入力し、エイや!と半ば投げやりに送信ボタンを押した。
結局、送信した瞬間も休職する決断を100%納得はしていなかった。
休職することへの迷いやためらいは残っていたが、
「ここで昨日までのように出社しても事態は何も変わらず、苦しみ続けるだけだ」
と思い直し、最後は勢いに任せて送信した。
「やけっぱちで送信してみて、後のことは後で考えるしかない」
という冷静さを欠いた心理状態だったが、
待ってみても事態は変わらなかっただろう。
休みを取るのも必死だ。
とりあえず今日は有休という扱いになるだろうが、病院で診断書をもらって提出すれば、休職に切り替わる。
今日は完全に休み、明日心療内科を受診して診断書をもらって来よう。
とにかく会社に連絡を入れたことで、長い休みに入るための最初の一歩は踏み出せた。
送信ボタンを押して肩の荷が下りた。
自分を守るために、考え抜いて導いた意思を会社に突き付けてやったのだ。
連絡後~夕方:自由な時間なのに
連絡を入れた後は何をやるあてもなかったから、
とりあえずpcを立ち上げてyoutubeの動画をだらだら見た。
仕事をしているときはYouTubeの気になる動画を全て見るには全く時間が足りなくて、
本当に関心のあるお金やバスケの動画を厳選して見ていた。
ところが時間が半永久的に与えられている状態だと、
関連動画に並ぶ面白そうな動画を次から次へと渡り歩いても全く罪悪感がない。
興味の赴くままに動画を見ていたら、何時間も経過して昼過ぎになっていた。
しかしダラダラYouTubeを見ている時間も、決して気楽なものではなかった。
突然休んでしまったことで上司や同僚の人たちに迷惑や心配をかけているのではないかと言う申し訳なさが、15分に1度湧き上がってくるのだ。
そして、自分が走り続けてきてこれからも走り続けるはずだった一本道から飛び降りたことへの
「これでよかったのか」
という戸惑いが、ずっと頭の片隅にこびりついて消えない。
目の前の娯楽に興じていても、60%ほどしかリラックスできていない。
完全に気持ちを休めたいのにできない気持ち悪さを感じていた。
日が沈んで暗くなってくると、いっそう気分が落ち込む。
胸の奥で巨大な負の感情がどす黒く渦巻いている。
負の感情の構成要素は、混乱、不安、緊張など様々だが、自分でも紐解けないほど混沌と絡み合っている。
そして明確な焦りも感じていた。
一本道しか用意されていないレールを外れたのだから、その代わりに自分で道を切り開いていかないといけないという焦り。
すなわち、自分の腕でお金を稼いでいけるようなスキルを身に付けて収益を上げないといけないという焦りだ。
それができなければ、ご飯を食べることができないから、死ぬしかない。
明日からでもすぐに新しい何かを始めないといけないとそわそわしていた。
夜:襲い掛かる不安
夜には、いつもお世話になっている草バスケには参加した。
バスケは自分にとって、仕事のことを完全に忘れさせてくれる数少ない趣味なのだ。
少しの時間だけでも、この胸の気持ち悪さから解放されたいと期待していた。
しかし、気持ち悪さが大きすぎて楽しめなかった。
仕事を休んだことはバスケのメンバーには誰にも話さない。
話せるわけがない。
相手のリアクションに困った顔を見たくないし、なんとか絞り出した安い言葉で同情されたくもないからだ。
もし「仕事休んじゃいました~」と躊躇なく言えるキャラクターだったとしたら、
こんなに一人で抱え込むことなく、先輩や上司に仕事やメンタルがまずい状況にあることを説明し、負担を減らしてもらっていただろう。
それができないからこうなってしまったのだ。
つくづく自分がイヤになる。
気休めにもならなかったバスケから帰った後は、夕飯を食べて風呂に入り、悶々としながらベッドに入った。
なかなか寝付けず、ベッドの中でいろいろなことを考えた。
以前から待ち望んでいたまとまった休暇を、ようやく取得してやった。
明日からは何をしようかと考えるとワクワクする気持ちは確かにある。
しかし期待していたほどの解放感はない。
仕事から解放されたものの、この先の不安が大きすぎてずっと頭の一部を占拠しているからだ。
嬉しさや解放感といったポジティブな感情が半分、不安や焦りなどのネガティブな感情が半分といったところか。
とはいえ問題が大きくて抽象的だから、悩んでみても思考が全く前に進まない。
漠然とした心配が頭の中をぐるぐるしている間に、前日までに蓄積されていた心身の疲れの影響もあってか、いつの間にか眠りに落ちていた。
最後に
この記事はここまでです。
仕事や職場がヤバい人は、自分の身や心を守るために、さっさと逃げて離れてしまうことをオススメします。