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寺院とアーチ橋の融合・南禅寺紀行

 南禅寺と言へば、五山之上として禅宗寺院の中で別格の扱ひを受けた臨済宗の寺院である。鎌倉時代、亀山天皇の離宮として創建された。応仁の乱を経て荒廃したものの、江戸時代に再建された歴史を持つ。
 南禅寺には明治期に「水路閣」も建設された。これは琵琶湖疏水の流路であり古都の景観破壊を危ぶむ声も少なからず聞かれたが、結果として南禅寺三門の訪問客を増やす結果ともなった。自身が訪れたのは4月であったが、観光客も多かった。水路閣の傍には、薄い石竹色の花が咲き乱れていた。南禅寺の花の種類をご存知の方がいらっしゃれば、是非ご教授頂きたい。

水路閣

 南禅寺は其の入り口に佇む三門(山門とも言ふ、重要文化財)や前述の水路閣が有名であるが、慶長年間に御所の下賜を受け再建された「方丈」にも目を向けて頂きたい。(寺伝では内裏清涼殿を移設したものとされる。) 伝統的仏社と近代煉瓦建築が融合する寺、南禅寺。是非今度の休日に訪れてみてはいかがだろうか。                    (終)
 <Appendix>
 この写真から南禅寺前の雰囲気が伝われば幸いである。

南禅寺前


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