Webtoonで世界を目指すなら、制作段階からローカライズを意識しよう
世界のみなさま、こんにちは。Webtoon(縦読みマンガ)・Web小説の翻訳を得意とする(株)ボイスルジャパンにて中の人をしております、youmeです。そうです、弊社にお問い合わせいただいたら一番に回答する、あの人です。
久々の更新となりました。あれ、こないだGWじゃなかったっけ…?
ぼーっとしてるとすぐ時間過ぎちゃいますね。
さて今回は世界に向けた(翻訳しやすい)Webtoonというテーマでお届けしていきたいと思います。
Webtoonで世界を目指す! と意気込んでいらっしゃるスタジオさん、パブリッシャーさんもたくさんいらっしゃると思いますが、作品が世界に出ていくためにはローカライズというプロセスを踏む必要があります。
セリフの翻訳はもちろん、日本語から外国語にする場合、ほとんどの言語で縦組みから横組みに変更します。
ターゲット地域によってはNGとなる表現などを別のセリフで置き換えるなど、結構細かい職人芸が必要になります(もちろんクライアントさまの許可を得てやります)。セリフを翻訳して入れ替えればいいって問題でもないんです。
そのため、登場人物名が原作のままであっても訳が完全に対応しているわけではありません。読者のみなさんが自然とストーリーに入り込んでいけるよう、実はいろんな工夫がされているんですよ(ドヤァ)。原作版とローカライズ版を読み比べると結構味わい深いです。バイリンガルのマニアックな遊びです。
というわけで、ここからは海外に出すことを考えるならこういう点をおさえると良いよ! といったポイントをご紹介できればと思います。
世界を目指すなら必見です!
編集者さん・ネーム作家のみなさまへ
海外を狙うなら、言葉遊びはほどほどに。
特に絵と絡ませた洒落(ギャグ)や伏線は翻訳に相当苦労します。
「ふとんがふっとんだ!」とか世界には通じません。
登場人物が何か言って、周りがゲラゲラ笑っているシーンのセリフ。あれは翻訳者さんが一生懸命、その字の通り命を懸けてひねり出してくれているのです。
作画クリエイターのみなさまへ
頼むから背景はきっちり描いてくださ〜い!
効果音や吹き出しレイヤーをオフにしたらそこだけ背景真っ白だったみたいな原稿、結構あるんです(涙)
こういうのをなかったことにするのは実は超高度なテクニックを必要とします。そのため、こういう原稿に出くわした際には笑顔でサービス価格をアップさせていただきます。
要素はゴリゴリ動かされることを前提に、そしてどのレイヤーがどれなのかをレイヤー名できれいに分けていただけると、写植編集作業がとてもスムーズになります。間違ってもレイヤー1、レイヤー2なんてしてはいけません。
あと下書きレイヤーとかできたら消しといてほしいぃぃぃぃっ(おっと心の声がだだ漏れに)
というわけでここまで、世界を目指すスタジオの皆様に向けて、注意しながら進めるといいポイントについてご紹介してまいりました。ぜひ制作の参考にしていただければ幸いです。
Webtoon翻訳に興味がある方は問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。オンラインでカジュアルMTGしましょう! ご連絡お待ちしております。
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