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Webtoon翻訳と作品ジャンルのマッチング

世界のみなさま、こんにちは。Webtoon(縦読みマンガ)・Web小説の翻訳を得意とする(株)ボイスルジャパンにて中の人をしております、youme ユーミーです。そうです、弊社にお問い合わせいただいたら一番に回答する、あの人です。

今回はWebtoon翻訳・ローカライズにおけるジャンルマッチングの重要性についてお話しできればと思います。

今回お伝えしたいことを端的に言うと、「みなさまーっ! Webtoon翻訳・ローカライズ発注打診の際には作品ジャンルも合わせて教えてくださーいっ!」です。

【ジャンルの一例】
・アクションファンタジー(俺TUEEE・異世界転生)
・ロマンスファンタジー
・ドラマ(恋愛など)
・BL/TL
・武侠物
・歴史もの

前回、Webtoon翻訳も制作と同様、分業制ですよという話をしました。大きく分けて翻訳と写植ですが(もちろん検収も超大事)、そのそれぞれで作品と翻訳者/写植デザイナーさんのジャンルマッチングがとても重要になります。

翻訳は得意ジャンルをやるに限る

マンガと同様、翻訳の世界もジャンルがとても重要です。

翻訳の際は調べ物も多いですし、他の作品を見てストイックに勉強されているWebtoon翻訳者さんも多くいらっしゃいます。というのも経験値がものを言う世界なので、どれだけ関連コンテンツにふれているか、その総量がクオリティを左右するからなんです。

アクションが得意な方もいれば、ロマンスファンタジーの貴族が行き交う世界観が得意な方、BLならバッチコーイ!という方など、翻訳者さんそれぞれで得意な分野があります。

そのため、弊社では一緒にお仕事させていただくWebtoon翻訳者さんの得意分野も合わせてチェックしています。そして入ってきた作品のジャンルをチェックし、関連のお仕事が入ってきたらまずはその方から優先的にお声がけ、という形です。

得意分野をアサインしたほうが翻訳者さんも仕事を楽しめますし、スピードも出せるので、お互いwin-winというわけです。

Webtoon翻訳の際は前回ご紹介した通り、先読みもたくさんやります。ジャンルごとに話の展開にはパターンがあるので、やはり読み慣れているジャンルのほうがサクサク読めますよね。このサクサク度と翻訳の質は正比例するので、やはりマッチングは重要です。

読み慣れているジャンルだとセリフや効果音の表現も多彩になりますし、何より読み手の萌えポイントを把握しているので、より読者の皆様に楽しんでいただけるようなクオリティのアウトプットが期待できるのです。

写植もやっぱりジャンルが大事

写植に関してもジャンルが重要です。
効果音が画面のあちこちに散らばりまくるアクション物と、比較的画面がおとなしめのロマンスファンタジーでは作業にかかる時間やスキルも変わってきます。

背景に登場する焼肉屋のメニュー看板やゲーム画面に文字がいっぱい並んでいるRPG風の場面とかとOh…www (HAHAHA) でもこういう絵が好きなデザイナーさんも勿論いるんです。好きな人にとっては楽しい作業です。

こういうことがあるので、やっぱり大事なんですよマッチング。

どの時点でのジャンル通知がベストか

Webtoon翻訳・ローカライズをご依頼のみなさまにおかれましては、できれば「来るかもしれない」の時点でジャンルを教えていただけるのがベストです。

来るかもしれなかったけどで来なかった、は大丈夫ですのでまずはジャンルを教えてください。来なかった時は他の作品をアサインすればいいんです。

それよりも突然時代物アクション作品をどーんと渡されるほうがこちらも困ってしまいます。その結果、ジャンル外の方にお願いすることになり、みんなして苦労するという…

こういうことがあるのでジャンルを事前に伝えないまま依頼すると私が翻訳チームにブツブツと言われちゃいます。なのでどうか皆様、打診時点でジャンルをお知らせくださいね。

というわけで今回はWebtoon翻訳・ローカライズにおけるジャンルマッチングの重要性についてお話しました。

Webtoon翻訳に興味がある方は問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。オンラインでカジュアルMTGしましょう! ご連絡お待ちしております。

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