#01 リモートワークだったから今がある
VOICHATの前身は、もともと営業会社でした。
わたしが入った2019年には自社でWebマーケティングのサービスを立ち上げていましたが、営業の空気は色濃く、「会ってナンボ」という体質に見えました。
でも、そんなアナログなチームにもかかわらず、コロナ前からリモートワークの社員がいたんです。
◆話を聞く、納得すれば受け入れる
なぜリモートワークの人がいたのか。
それは、自社サービス開発のためにスカウトしたエンジニアが九州から出る気はないと言ったから、とのことでした。
Webマーケティング事業拡大のために入社したわたしは通勤圏内に住んでいましたが、子どもがまだ幼稚園児だったこともあり、リモートワークを希望。
こちらも、問題なくあっさり認められることとなりました。
連絡を取りたい時に取れて、どうしても来てほしいときは来てくれて、ちゃんと成果を上げてくれるなら、普段はどこにいてもなんら問題はない。
そう言われました。
でもおそらく、最初のひとりが言い出したときは、何を言い出すのかと全員が驚いたはずです。
相手の話を聞く。
冷静に考え、納得すれば受け入れる。
そんなコミュニケーションの風土があったからこそできた、柔軟性のある決断だったのだと思います。
そして、リモートワークをさせてもらっていた側が言うのも変な話ですが、「リモートワークのメンバーがすでにいたことは、コロナ禍のフルリモート導入に大いに役立つことになります。
◆リモートワークで世界が広がった
もし、リモートなら採用しないと断る会社だったら。
フルリモート導入後もオフィス回帰にこだわり、通勤圏の人しか採用しない方針を取っていたら。
コロナ禍の特異な時間をともに濃く過ごしたメンバーの多くとは出逢うこともなく、当然VOICHATが生まれることもありませんでした。
リモートワークの課題のひとつは、孤独感だと言われます。
たしかにその面もありますが、わたしたちのチームはリモートワークでなければ出会えなかったメンバーで構成されています。
リモートワークは、世界を広げることもあるのです。
◆オフィス出社派に安心感を
コロナが収束し始め、オフィスで働きたい人がオフィスに戻れているのは喜ばしいことです。
しかし自分たちの経験を振り返っても、リモートワークを続けたい人たちに出社を強いても良いことはないと断言できます。
出社の強制は、働く人にとっても企業にとっても大きな機会損失です。
だからわたしたちはVOICHATを作りました。
リモートワークをする人たちが使いやすいのはもちろん、オフィスにいる人たちが「リモートワークのメンバーとのコミュニケーションしやすい」と安心できるようなツールにしたい。
そんなツールで、社会を変えたいと思っています。