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Voices Vol.5 NPO法人レイパスが目指すもの

本記事は、Voices Vol.5 を執筆してくださった
NPO法人レイパスさんの詳細ページとなっております。

本編はこちらからご覧ください。



【 レイパスの教育と子どもたちの自立 】

◇ レイパスとは ◇
学習で子どもたちの可能性を実現する教育
特定非営利活動法人レイパス

レイパスはフリースクールを運営している大阪のNPO法人です。
ここでは初めにレイパスの特徴を紹介させていただきます。

・好きなことを学習する
レイパスは、「学習することで可能性を実現させる」フリースクールです。
学習といっても、学ぶ対象は学校の勉強だけではありません。
学校の勉強がしたい子どもは、学校の勉強をしますし、プログラミングやITに興味のある子どもは、その学習をします。マンガやアニメに興味のある子どもは、学習としてマンガを読むこともできます。(原則、switchやスマホのゲームはしません)
イベントの日には、美術館など社会見学施設に行ったり、英会話講座などを開くこともあります。

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子どもたちが興味のあることをとことん学習できる場所。それがレイパスです。

・レイパスの遊び
レイパスは、遊びの時間も重視しています。子どもたちの居場所となる点でも、子どもたちの社会性を育む点でも、遊びは重要です。
レイパスでは、ボードゲームやカードゲームでの遊びが人気です。
また、運動習慣育成のためにも、公園やバスケットコートで運動しています。スタッフも一緒になって、本気で遊んでいます。

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・身に付く力


このような学習と遊びから、レイパスでは以下のような力を身に付けられます。
①『知識・技能』

子どもたち自身が取り組んだ学習テーマの内容はもちろん身に付きます。それのとどまらず、関連した基礎学力(リベラルアーツ)も獲得します。
例えば、パソコンが好きな子どもには、理解を深めるために物理や数学を指導することもあります。さらに情報社会について理解するため社会科を指導することもあります。
これを大人が強制するわけではなく、子どもの求めに応じてレイパススタッフが導いていきます。

②『思考力・判断力・表現力』
レイパスでは「知らないことを考える力」と「社会人基礎力」を重視しています。
「知らないことを考える力」の主な要素は、論理的思考と想像力です。
「社会人基礎力」の主な要素は、報告習慣、計画力、実行力です。
これらを、自分の好きな学習に取り組む中で自然と身に付けられるように、レイパスのスタッフがサポートします。

③『学びに向かう姿勢・人間性』
そして、レイパスが最も大切にしているのが「一生懸命さ」です。
好奇心で学習することも必要ですし、少し苦しい状況でねばることも必要です。
とにかく、一生懸命に学習することのよさを子どもたちに感じてほしいと思っています。


◇ なぜこのような教育を行っているのか ◇

子どもたちは全員、社会へ出て何らかの生産活動を行う必要があります。それが自立です。
その中で、生活する糧を獲得し、同時に自己実現することができます。

そこで、私たちの社会はどのような生産方法をとってきたのか。そして、これから社会はどのような生産方法になっていくのか考えなければなりません。
そうすれば、社会がどのような人を必要としているか見えてくるからです。

1.身本主義
適切な言葉がないので、レイパスが作りました。
「身=身体」が中心の経済です。狩猟採集や農耕牧畜といった身体をつかった生産です。
(一般的に、資本主義の前は封建制とされますが、これでは観点がずれますのでここでは扱いません)

2.資本主義
現代は、いまだこのステージにあります。
「資=物・金」が中心の経済です。工場(=物)とお金を資本家が用意して、そこで雇われた労働者が働く形態です。メインプレーヤーは資本家と株式会社ですね。

3.知本主義
ドラッカーもおっしゃるように、次の社会は知本主義だといわれています。
「知=人の知識・知恵」が中心の経済です。アイデア勝負の起業家やフリーランスが増えてきていることを見ても、部分的にこの状態に移行しつつあるように思われます。

4.人本主義
さらに発展した社会です。
「人=人の心」が中心の経済です。この時代には「経済」といっても、いわゆるお金の経済ではなく本当の意味の経済(経世済民)を意味すると思われます。
つまり、人による人のための社会が実現されている状態です。この時、市民社会の中核を担うのかNPO法人であるといわれています。

このような時代が目の前に来ています。
そこで子どもたちに求められるのが、単なる工場労働力(勤勉に言われたことをこなす力)でもなく、知識(学校や仕事で覚えたこと)でもないことがお分かりいただけると思います。
子どもたちが自立して生きていくために必要なのは、自分で「なにが正しいか」「なにをすべきか」考え、実行する頭と心だとレイパスは捉えています。

レイパスさんが考える
学校教育の問題と行末はこちらをご覧ください。



本マガジンはNPO法人(フリースクール)の活動の一部です。いただいたサポートは子どもたちの支援や、活動資金に使わせていただきます。 本当にありがとうございます。