ボイトレ、高音と低音の両方をレッスンするには…
昨日、ボイトレに行ってきた。
前回、不思議を歌った後に、メモリーを歌ってみたら、意外に声が出たことから、両方歌うことになっての2回目
やはり全ては基本からなんだな…曲を歌うことの何倍も時間をかけて、喉の筋肉や声の調子、身体の開き具合、横隔膜など、挙げたらキリがないくらい、教えてもらう。
元々、楽しく歌いたいという願望より、いつの間にか出なくなった高音が出るようになりたい、自由に声を出せるように音域を広げたいという理由で、レッスンを受け始めたので、トレーナーさんのレッスンはとても合っている。とは言え、他の生徒さんにも同じようにしているかと言えば、必ずしもそうではなくて、楽しく歌いたいという人には、それに合ったレッスンをしているらしいし、逆にプロを目指したいという人には、厳しいレッスンをしているのではないだろうか…いつだったか、そんなことを話の流れで教えてくれたことがあった。
私も以前、書道を教えていたとき、生徒さん全員が、同じ気持ちで通っているわけではないということに気付かされたことが、何度もあった。
来てくれる人が何を求めているかをキャッチして、それに合った指導、レッスンができるのが、指導者なのだと思う。
毎日、自宅で発声練習をしている時は、まあまあ声が出るのに、トレーナーさんと一緒になると、声がうまく出ない。
多分、最初は緊張しているんだろうなぁ…毎回、いつもの声と違うと感じながら、発声練習するのは、正直、ちょっと残念でもある。
喉や口内、舌、首や横隔膜、腹筋をほぐしたり、広げたり自由度を高くしていくにつれ、声が出やすくなっていく。舌を動かしている時、首を太くすることや、姿勢に気をつけること、呼吸と横隔膜の関係など、指摘されたり、教えてもらう感覚やテクニック、それを実践してみると、驚きほど違う。できなかったことができるのだ。
その全て身体が感覚を教えてくれるのを、どうやって記憶すればいいのか…
ちゃんと身体で感じているのに、それを体感として記憶しているはずなのに、なかなか感覚が掴めない。もどかしい。
記憶できたらいいのになと毎回思う。
ひと通り、喉と声のレッスンが終わって、まずは不思議を歌う。今回は、息漏れしている箇所を指摘され、声帯を閉じて歌う練習をした。裏声で歌っていると言われ地声で歌うことを課題にされて数ヶ月。ようやく地声で歌って、様になるようになってきた。
バランスがよくなったと言ってもらえて、ほっとした。でも正直、録音した自分の声は、まだまだ安定していない。
こんな声だったかなと、ちょっと悲しくなる。
きっと裏声で歌っていたときの声が、歌うときの自分の声と思っていて、それに近づきたいと思っているのだろう。
まだ、声が不安定な気がする。
その点、高音は、やっぱり声帯を太くする注射を打ったお陰で、苦もなく出るようになった。
早く、安定した地声で歌いたいというのが、今の願望。
不思議が終わって、次はメモリー。
カラオケがあまりなく。劇団四季の耳コピしたものを聴いてみたら、曲より少し遅く字幕が出て、タイミングが掴めなかったので、歌詞をプリントしていった。これで、曲に集中できる。
前回、タイミングが合わなかった箇所を練習して、歌ってみたけれど、どうもタイミングが合わない。トレーナーさんの話では、原語のバージョンのYouTubeがあるかも。探してみると言ってくれた。
同じ曲でも、違うひとが編曲するといろんなバージョンが生まれるということなのだろう。その中で、自分に合ったバージョンを選択すれば、心地よく歌える。
見つかれば嬉しいけれど、もし無くても、今のバージョンを歌いこなせたらいいなぁ…
あれほど出なかった、高音が出るようになって、メモリーも歌いやすくなった。
最初は、最高音が出るかどうかわからなかったが、実際に歌って見ると、意外にもたやすく出るのに驚いた。
やっぱり注射のおかげ。でも、声を出し続けないと、元に戻って、また注射しなければいけないと、主治医の先生に言われているので、気が抜けない。
メモリーを練習するようになって、不思議を歌う量が減ったら、途端に中音から低音にかけて、声が出しにくくなってきた。
こちらが良ければ、あちらが悪い、なかなか上手くはいかないもの。
トレーナーさんの提案もあって、中低音を不思議を歌うことで出しやすく。メモリーを歌うことで、高音をより、厚みのある声で歌えるように、ふたつの曲を毎回、トレーニングすることになった。
こんなふうに、もうしばらく歌いながら、声や喉を整えていこうと思う。
私がイメージする自分の声にはまだまだ遠いけれど、私の願いを汲み取って、たくさんのことを教えてくれるひとに出会えてよかった。