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ボイトレ 姿勢がカッチとハマる

2月7日、今月最初のボイトレに行ってきました。
この日は、冷え込みが厳しく、一年で一番寒い時期というのも頷ける寒さでした。

まずは、いつものように発声練習から。
この頃は、毎日のように「メモリー」を、地声で歌う練習をしています。
そのせいでしょうか、いつのまにか、地声で歌えるようになっていました。
ここまで楽に歌えるとは、思っていなかったので、ちょっとびっくり。
 今回も、やっぱり姿勢。
半世紀以上もこの癖で生きていたので、声を出しやすくするには、この姿勢がもっとも適していると、頭ではわかっていても、なかなか体が言うことを聞いてくれません。

気づくと、前傾姿勢になっていたり、首が縮こまっていたり、だからと言って、全て前傾姿勢が悪いというわけでもない。結構、ややこやしいのです。
一年くらいでマスターできれば、サクサクと前に進むのでしょうが、何より記憶力が低下している年齢(頭の記憶と、身体の記憶は同じ?)ですので、覚えるには繰り返ししないと、続けないとできないみたい。

トレーナーさんに、「姿勢がカチッとハマる時があるんです。それを体験すると、今度は、それ以外の時にしっくりいかなくて、あれ、変という感覚になります。そのときまで、その瞬間がくるまでの辛抱です。」と言われました。
姿勢がカッチとハマったときは、なんの力みも、緊張もなく声が出る。
一度体験したくらいでは、身体は覚えていない。
何度かハマって、これだとなったら、それ以降は楽なようです。

そしてもう一つ。
高い声を出したい、地声を出したいとと思うと、ついつい、前のめりになってしまっていました。前のめりになることで、声が前に出る。勢いがつく。そんなことをイメージしていたのですが、それをすると息継ぎが苦しくなって、次の音を力んでしまう。
そうではなくて、強い声、高い声を出したい時は、上に上がるイメージを持つようにと言われました。そう、天井から釣り上げられるようなイメージで声を出していくんですね。実際にやってみると、姿勢はそのまま、イメージだけで上に持っていくと、確かに声が出る。仕組みは骨格や筋肉といったことなので、私には説明できませんが、前傾姿勢にならずに済みます。
毎回、一つずつ新しいことを教えてくれるトレーナーさんです。

「メモリー」を歌い始めて数回。
今回は、歌詞の中にある、「は行」の言葉が、障害になりました。
どうも「は行」が苦手なようです。
光とともにの、「ひ」を発音すると、息が漏れてしまいます。
ひから「い」の母音に瞬間的に変換することができない。
ひが、少しでも長いと、「かり」で息が抜けてしまう。
何度もやってみたのですが、レッスン中にはできませんでした。
まさか「母音」で苦労するとは。

ひ、ふ、へを、家に帰ってからも練習。
光とともにのフレーズ、何箇所も難しいところがあって、光とともにの「と」と「と」の間も、息が抜けてしまう。
気づいたのは、どちらも母音を短く言って、キレをよくすることなのかなと
前のめりになっていい時と、姿勢を真っ直ぐにするときの、両方があること。その使い分けを覚えないと、通った声が出ないこともわかりました。

これが今回の宿題だなと思っていたら、トレーナーさんが、もう一つと言って教えてくれたのが、舌を上顎につけるようにしながら、喉仏を下げること。
正反対のことをするわけですから、初めに聞いた時は、チンプンカンプン。ましてや、口の中でのこと。
舌の奥を、上顎に付けるように上げるだけでも大変なのに、上げながら、喉仏を下げるようにと言われ、そんな器用なことできないよと言いそうになりました。
でもトレーナーさんは、そうしたことを日々練習、鍛錬し、クリアして今に至ってる。できないことを要求しているのではないとわかっているので、やるしかない。
私にはまだまだ難関です。これから地道に練習して、できるようにならないと。

おかしなもので、難しいとなると、挑戦したくなる。
今回も、結局、フルで「メモリー」を歌ったのは、一回きり。でも、50分間のレッスン時間が、本当にあっという間で、しかも内容が充実しているように感じられて、満足しきりのボイトレでした。

ただ、ちょっと心配なのが、4月に発表会があるらしいのですが、こんな調子で、発表会に出られるのでしょうか。
練習している割には、進歩、成長が遅くて、はたしでこのまま続けてもいいのかなと、不安がよぎることがあります。
それをトレーナーさんに話したら、ちょっと驚かれて…
全然ですよ(大丈夫)。頑張っているじゃないですか。と言ってもらいましたが、うーん…やはり、体重が急激に減って、一度声帯が痩せたのも、なかなか回復しない、うまく声が出ない理由かなと思います。
こんな調子ではありますが、次のレッスンまで、毎日、コツコツ頑張ります。

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