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不思議はやっぱり不思議
昨日、10日ぶりにボイトレに行ってきました。
このところの感染拡大、私がいつも利用している中央線は、いつも混んでいるので、念の為、マスクを二枚重ねにして電車に乗りました。
今回の練習場所は、駅からほど近いスタジオ。
最近は、ここを利用することが多いのですが、比較的、広い空間にトレーナーさんと、私だけ。
トレーナーさんはマスクを着け、私はフェイスシールドを装着してのレッスンです。
まず最初に、いつものように発声練習をしましたが、声が震えて出にくい。トレーナーさんに、今日はここへ来る前に発声練習してきましたか。と聞かれました。いつもは、小一時間、自宅で発声練習をしてから、レッスンに望んでいますが、今回は、家を出る直前まで、家の清掃をしていたので、レッスンできずじまい。こんなにも、自主練して臨むのと、自主練しないままとで、声の出方に差があるとは思いませんでした。
声の震えに対して、トレーナーさんが次にしたのは呼吸法。
横隔膜を開く呼吸、腰のあたり、骨盤を開く呼吸を実践。横隔膜が開くのは、体感としてわかるのですが、腰はなかなか感じられません。
そこで、身体を半分に折る姿勢、頭を床に下げる姿勢で呼吸をしてみました。
すると骨盤あたりが、息を吸うと広がるように感じられたのです。
舌の動き、鼻腔を使って声を出す、喉仏を上下に移動させるetcの方法を、学びました。
声を出すと言っても、喉、声帯だけではしっかりした声は出ません。喉仏や、舌、舌と鼻腔と使って声を出していくんですよ。と、具体的に喉仏の動きや、鼻の奥深いところで鼻腔と舌を使って声を出す方法を、教えてもらいました。
言葉で、いろいろ言われても、なかなかイメージができない、実践できないのが口の中です。が、今回は比較的、わかりやすかったように思います。
体感で学び、実践するのはとても難しいなぁと、毎回レッスンを受けて思います。
ただ、通うたびに新しいことが学べる、できるようになるのが、たまらなく楽しくて、ボイトレやっててよかったなと思う一番の魅力。
特に、ボイススクールで出会い、たまたま独立するタイミングに遭遇。なぜか、このひとと、思ったところからトレーナーさんについていこうと決めたのでした。
今も、それはよかったなと思います。
前回から、星野源さんの最新曲、不思議を歌い始めています。
最初に聞いた時から、なんて素敵な曲なんだろう。
主旋律はもちろんですが、なんと言っても魅了されるのが、アレンジ。
特にドラムは、石若駿さんという方で、東京藝大の打楽器科を卒業、ジャズドラマーとして活躍されているそうで、私は知らなかったのですが、中学生の頃に日野皓正さんに才能を見出された、凄腕のドラマーなのだとか。
不思議は、とても複雑な曲。
初めて聴いた時は、随分と転調してる楽曲だなとの印象を持ちました。(しかしご本人は、転調していないと言われています)
それだけに、魅力的な歌で、これを歌いたい!と、選んだのです。が、今回、トレーナーさんに、不思議はスローなようで実は、初めからテンポが速いこと、リズムが変わることを意識してみましょうと言われて、本人のMVを見ながら、リズムを取って見ました。
驚くほど、速いリズムを刻んでいたことにびっくり。
サビのところを何度も練習して、カラオケで歌ってみました。
リズムを感じて歌うので精一杯。余裕などありません。
特に、リズムが早くなるところは、走ってしまったり、遅くなってしまったり、なかなかテンポが合いません。
トレーナーさんに感想を伝えると、やはり本人が歌っているのを繰り返し聴いて、リズムを身につけることですね。と言われました。
そして、ドラムのリズムに合わせて歌ったことで、軽やかさが出てきた。そうして歌うことで、意識しなくても小さい「っ」が小節と小節の間にが入ってますねとも言われて、なるほど〜。
スローな曲ほど、リズムを意識して、リズミカルな曲ほど、軽くなりすぎないことを意識して歌うといいですよとアドバイスをもらい、レッスンは終了。
難しい曲ではありますが、いろんな要素が盛り込まれていると知って、なんだかとっても楽しくなってきました。楽に歌えるのも楽しさの一つですが、難しい歌にトライしていくことも、歌を歌う楽しさの一つだなと改めて感じました。
なかなか上達しませんが、歌を歌うことが、今はとっても大事な時間、喜びそして心の支えになっています。