発声のウォーミングアップ
朝は声帯周りの筋肉がスリープモード。準備運動しないで全力疾走したら足が攣るのと同じで、急に過度の負荷が喉周りにかかると声帯にダメージを与えてしまいます。
そこで「声のウォーミングアップ」をしっかりしてあげることがとても大切です。今回は簡単に出来て、プロもやっているウォーミングアップ方法をいくつかご紹介します。
体のウォーミングアップ
良い声を出すには体が適度にリラックスした状態であるべきです。首・肩回りと、姿勢に分けて説明いたします。
1.首・肩
・肩ぶらぶら:肩を右前左後⇔右後左前にぶらぶらと揺らして肩を中心とする上半身をほぐします。
・肩ストん:肩を上下に上げ下げしたり、肩を回して首から肩の筋肉をほぐします。
・首まわし:最後に声帯のある首の筋肉を緩めます。首を回すのもよし、前後左右にゆっくり倒すのもよし!
2.姿勢
発声と姿勢には非常に深い関係があります。猫背になると胃が下がってきて横隔膜を動かしにくくなり、腹式呼吸に悪影響になります。また、胸が内側に縮こまるので胸の響きが悪化します。ほかにも、顔が前に飛び出すので喉が締め付けられ、声を出しにくくなります。
姿勢の取り方について、一般的にはかかと、腰、つむじを一直線にするとよく言われますが、ここでは違う方法をご紹介します。頭の後ろで両手を組んで胸を張ります。その胸の高さをキープしながら両手を下せば完成です。
顔のウォーミングアップ
体の準備が整ったら、顔をほぐしていきましょう。
1.唇
唇のウォーミングアップは唇をプルプルさせるリップロールです。
もっともポピュラーであり、非常に効果的です。最初30秒は同じ音程で。そして音程を山なりに変えながらもう30秒しましょう。
リップロールできない人は唇の力を抜いて閉じ、唇の両脇を指で添えながら息を吐き出してみてください。リップロールをすることで、唇のリラックスだけでなく、吐き出す息量を一定にできるんです。
2.舌
舌をリラックスしてほぐすウォーミングアップとして有名なのは、電話の着信音のように「るるるるる」と舌を動かすタングトリルです。10秒×3セットくらいやってみてください!
いわゆる巻き舌の事ですが、できない人も多いと思いますので、やり方含めてご紹介します。タングトリルの練習方法は非常にシンプルで、小声で素早くとろろの言ってそれを繰り返すことです。
小声でかつ素早く言うことで、吐く息が高密度になり、舌使いが覚えやすくなります。すぐにできることではないので、短時間×継続でトライしてみてください。
3.音出し1.上下の前歯をくっつけ、間から息を吐き出す
(shhhhhh…という感じで摩擦音が鳴り、無声音が出ます)
2.その状態で、前歯をくっつけたまま声を出す
(zzzzzz…という感じで摩擦音(無声音)+声帯の振動音(有声音)
3.前歯の辺りとか喉の辺りが振動でむずがゆくなりますが、喉のコンディションが整うまで鳴らし続けてください
(だいたい20~30秒×3~6セット)
4.表情筋
表情筋のウォーミングアップは2種類ご紹介します。表情筋は滑舌・響き・トーンに影響するので非常に大切です!
①梅干しのように顔を縮めて、顔をパッと開きます。これを5回くらい繰り返しましょう。
②両手を開き親指で頬骨の舌を押します。その親指を視点に残りの4本の指を後頭部に持ってきて、脇を絞めましょう。
こうすることで、表情筋が良くほぐされ、滑舌も良くなります。
響きポイントの意識
発声のウォーミングアップではありませんが、意識するだけでイイ声をだせる方法をお教えします。話すときに眉間を1センチ上げてみてください。響きポイントのある鼻腔を広くでき、声色も明るくなります。
さいごに
朝の目覚めの5分、眠気覚ましに、プレゼン発表前にこのウォーミングアップをやってみてください。声質がガラッと良くなり、印象も見違えます。
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