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“悔しい気持ち”が、バネになるんだ!

 オーディションに落ちると、やっぱり悔しいですよ!やりたかったぁー!って💦

 しかも、ふとそれ(落ちた作品)を見てしまったら「あぁ、このセリフ読んだなぁー」と思ってしまいますし。でもそれで「だめなんだ」なんて言わず、バネにしてやっていくんです。


 謙遜なのか、そんなことないよーって言われたいのかわかりませんが

 「自分には才能がないから」

 と、言う人がいます。考えてみたら不思議な言葉なんです。何がって「才能がないのに、なんでこの人には才能がある、自分にはない」なんてわかるんだろう?と。

 才能がないからできないのは当たり前と言い、自分を守りたいのかもしれません。それか本当に才能がないのかもしれません。ま、屁理屈だってわかってますけどね。



 これだけで知った気になるのもよくないですが、プロが出した本を読んでみたり、インタビュー動画を見たり、講演会で話を聞いてみたりすると“努力してたんだ”ってことがわかります。才能がどうとかじゃないんです。頑張れるのも才能?それは、やったかやらなかったかだけの違いなので、能力は関係ありません。

 でもプロってあんまりそう言うところを見せないんですよね。だから“サラっとやっている風”に見えてしまって、こうやればいいんでしょ?と思わせてしまう。


 そう思われてしまうのも悔しいですよ。自分のことを言われている訳じゃないですけど、自分がやらせてもらっている仕事なんでね。

 たとえば概念的に『上手くなるには?』と聞かれても、色んなお芝居を見て聞いて、たくさんの先生のやり方を学んでみてねと、なっちゃうんです。

 一つのやり方を信じて『これをやれば上手くなれるんだ!』と、他の表現は見聞きしないとなってしまっては‥よくないですから。


 でも一度、涙が出るまで悔しい思いをして『なんで、なんで上手くならないんだ!』と底の底までいってみるのもいいと思います。ちょっとやそっとのことでへこたれなくなりますよ。

 1回目の悔しい思いは高校生の頃。稽古をつけていただいていたナレーターの先生に

 『まぁ、仕事は声優とかナレーターだけじゃないからね、今から色々考えてみるといいよ』


 と,言われたことです。諦めなさいと言われた気がして、すごく落ち込みました。みんながセリフを読めている中、僕は腹式呼吸や滑舌など基礎練習ばかり。なんで、なんで読ませてもらえないんだとすごく悔しかったです。


 傷つきたくないから「ここまででいいや」とか「このくらいかな?」としてしまうと、伸びるのが遅くなります。だって、本気でやってないから。言い訳をする余地を残さない。


 好きのままでいたいなら、仕事にしない方がいいかもしれません。そして、あまり一つのことを信じすぎないこと。僕のこの記事も然り。


聲優・ナレーター
有野優樹(ありのひろき)

小説投稿始めました!好きな子とうまく話せない中学生の男の子のお話です。学生時代のじれったさ、体験してみませんか?

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有野優樹(ありのひろき)@ナレーター
正直に言います。話を上手くするため、映画を見たり本を読んだりのお金に当てます。直近、島に暫く住む予定なのでそちらの生活費に。