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セルフレジと有人レジ
スーパーやコンビニでセルフレジの設置が増えたきた。
先日、スーパーでカゴに山盛りの買い物をしてなぜかセルフレジを試してみようと思いたった。
やり始めて、すぐに後悔した。コンビニなどで1点、2点の商品をセルフレジで買うのと違って、バーコードが商品のどこについているのか分からないから、一つ一つくるくる回して探さなければならない。すごく大変で時間がかかった。
改めて、レジ打ちをしている方々の手際の良さとスピードに尊敬の念を抱いた。
♢
先日、出かけたときにバッグにハンカチを入れ忘れたことに気が付いた。そこで、地下鉄の乗り換え駅でコンビニに立ち寄った。
タオルハンカチを手にレジへ向かうとセルフレジが3台と有人レジが2台あった。けれども有人レジには、「御用の方はベルを鳴らしてください」のボードがあるだけで人はいなかった。
狭い店舗で店員さんは1人。どうやら品出しをしているようだった。
ハンカチ1枚買うのならセルフレジでさっと済ませればいいものを、なぜかベルを押してしまった。
年配の店員さんが秒の速さで飛ぶようにレジに来てくださった。
「お待たせしました!」
「あ、お忙しいところすみません。これお願いします」
「はい!今すぐお使いになりますよね。袋を開けますからお客様、中身をぎゅーっと引っ張りだしてください。ゴミはこちらで処分しますから」
そう言って、店員さんはハンカチタオルの袋の端を両手でつかみ、袋の開いた口のほうを中身が取り出しやすいように私のほうへ差し出してくださった。
きちきちに入っていたハンカチタオルを店員さんの協力のもと、ぎゅうーっと取り出すと何だか自然と笑みがこぼれた。
品出しの最中にレジに呼んでしまって申し訳なかったが、ベルを鳴らしてこの店員さんから品物を買うことができて本当に良かったと思った。
きっとこの店員さんは、朝の混む時間帯もお客さんのことを考えて声掛けしたりしてくださってるに違いないと思った。
秒で飛んできてくださったのに店員さんは、
「お待たせしてすみませんでした。ありがとうございました。」と言って私を見送ってくださった。
コンビニを後にして、乗り換えの地下鉄に乗って目的地についても私はなんだかほかほかしていた。
高齢化社会・労働人口減少・人手不足・・・これからますますセルレジは増えていくのだろうと思う。あと10年、20年後はどうなっているのだろう。
ハンカチ1枚だったけど、とても満足度の高い買い物だった。
この記事を書くきっかけをくださったのは、円卓の父さんのこちらの記事。
見出し画の店員さんのお顔も対応してくださった方にそっくりなので私も使わせていただきました。さんかくまゆげ(zhita)さんの作品です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また、次のnoteでお会いしましょう。