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応援

毎年、4月期の最後、つまり6月の下旬に私が勤務している日本語学校で学内スピーチコンテストが開催される。

今年は、私が担任を受け持っているクラスからも代表者が選ばれ、出場が決まっている。

スピーチをする学生が登壇する際、クラスメイトは応援コールをするのが、習わしとなっていて、今日は、その応援コールをどうするか、クラスで話し合いをした。

毎年の例で言うと、スピーチをする人の名前を2、3回呼び、「がんばれー」に相当する各国語、例えば、中国語なら「加油!」などをコールすることが多い。

けれど、今年はなんか違う。ここで全文披露するわけにはいかないが、最後の言葉は、なんと「愛してるぅ~っ」だ。

スピーチする彼は、顔を赤らめて「この応援の後、恥ずかしすぎてスピーチできない」と言っていた。

確かに、かなり、恥ずかしくなるかもしれない。

授業が終わって、帰り際、一人の学生がぼそっと「これは、応援じゃなくてアイドルのライブだな」と言い残して帰って行った。

ふふ。ホントダ!

さて、どうしたものか。

来週もう一度話し合ったほうがいいだろう。
彼のスピーチのテーマが、その応援コールとはかけ離れた重いものだけに、登壇後心を落ち着けたり、場の雰囲気を変えたりするのは大変だろう。

それにしても、恥ずかしがりながらも、やはり応援コールを受ける彼の表情はとても嬉しそうで、本番が楽しみでならない。

私も全力で練習のサポートをしたいと思う。


最後までお読みいただきありがとうございます。
また、次のnoteでお会いしましょう。




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