日本語学校で年賀状について授業をしたけれども・・・
12月の最終登校日、私が勤務している日本語学校では「年賀状を書いてみよう」という授業を毎年している。
今日がそうだった。
宛名の書き方に始まり、自分の郵便番号、住所、名前の書き方、賀詞の次に書くこと、等々。初めて書く学生にとってはチンプンカンプンの世界。
プリントを作って渡し、教室のモニターをつかって説明しても、話を聞いていない人はいるわけで、宛名面におもいっきり「謹賀新年」とボールペンで書いてしまう学生が毎年何人かいる。あぁ。
でも、今年は一人だけだった。
実は、今週の半ばから、私の声が枯れてしまい今日はほとんど声がでない。乾燥している教室の空気に負けてしまった。かっすかっすの声。できれば一言も発したくないくらい、かっすかっす。
聞きづらい声のおかげか、ちゃんと聞かなくちゃという心理が働いたのか、宛名面に賀詞を書いたのは一人だけだった。よかった。
「年賀状は誰に出してもいいですよ。住所がわかる人に出しましょう」「誰に出したらいいかわからない人は学校の先生にだしてください」「初級のときにお世話になった先生でもいいです」「前の学期に教えてもらった先生でもいいですよ」
今年はバイト先の店長さんに出すという人が多かった。あとは、友達、学校の先生、自分に出すという人も。「自分に出す」という人が2~3人いた。初めてのパターン。まぁ、それもよし。
文面が終わったら、絵を描いたり、シールを貼ったり、マスキングテープで華やかにしたり、自由にデザインしてもらう。
美大志望のC君の絵は富嶽三十六景のようだった。
来年の干支は辰。ほかの干支に比べ描くのが難しいせいか今年は絵を入れる学生が少なかった。
なにはともあれ今年の授業も無事終了。
自分が出す年賀状は1枚も書いていない。
できれば、そろそろ年賀状はもういいのではないか、と毎年思っている。
この仕事をしていなかったら、とっくに「年賀状、卒業します」とかなんとか宣言していると思う。
教師仲間でも実際そうしている人もいる。そうしてしまえば、らくなのに踏ん切りがつかない。
年末のこの授業があるからだ。
学生に「年賀状を書きましょう」と言っておきながら、「いや~、実は年賀状書いていません。もうやめました」とは言えない。
そうして、仕事帰りに郵便局で年賀状を買ってきた。でも、今日は年賀状を書く体力は残っていない。
年賀状を書く体力は残っていないけど、画像を生成する体力は残っている。なんのこっちゃ。ただ好きなだけじゃん。テーマは年賀状。
みんなのフォトギャラリーにアップしまーす!
最後までお読みいただきありがとうございました。
また、次のnoteでお会いしましょう。