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笑うことで歌が上手くなる!?仮声帯のボイトレで高音域を楽に歌おう!

仮声帯と聞いて、

「え、それはどこの部位??」

となる方が多いのではないでしょうか。

私も、ボイトレを初めてから知りました。

ボイトレ教室に通ったことがある人であれば、無意識のうちに使用していた可能性が高いです。

高音を出す際は、

「口角を上げて笑って~」

と言われませんでしたか?

この笑うという動作をすると何がいいかというと、仮声帯が離れやすくなるのです。

仮声帯をコントロールできるようになると高音さえも詰まり感無く出すことができるようになります。

では、前置きはこのくらいにしておいて、今回も「役割の説明」と「練習方法」に分けて説明させていただきます。



(1)仮声帯の役割の説明

声は主に声帯同士がぶつかり合って音を出しています。

しかし、声帯の補佐役として音を出す部位もあります。

それが、

「仮声帯」

です。

以下の図は頭の方から声帯を真上から観察した画像なので上下関係が分かりにくいですので、別の模式図を用意しました。

喉の構造2


断面図は以下のような感じになります。
頭側に仮声帯があります。
この場合は仮声帯が働いていない綺麗な声が出せている場合です。

仮声帯と声帯の断面図

では、仮声帯が働いている場合とはどんな感じになっているかというと、以下のように赤矢印の力が働いて、声帯だけでなく仮声帯も接触している状態です。

この状態が悪いという意味ではありません。

声質を変えるには、喉の中でこんな感じの動きをしているんだなくらいの知識を持っていただければ大丈夫です。

仮声帯が働く場合というのはどんな時かというと、

「息の量が多くて声帯が空気に吹き飛ばされそうになるけど、声を出そうとしている時」

です。

基本的に、(共鳴とかは抜きにして)大声を出している時に仮声帯が働くと考えていいです。

仮声帯は高音になるにつれて、引っ付ける量を少なくしないと音が出ない状態になってしまいます。

高音になると、喉に踏ん張っている感じはありますか?

もしある場合は、空気量が多すぎてかつ仮声帯が過剰に働いている可能性が高いです。

そのため、高音を軽く歌うためにも、仮声帯の引っ付く量を自在にコントロールできるようになる必要があります。

難しそう・・・・・

と思いませんでしたか?

誰でも簡単に出来る方法を以下に紹介しますので、まずはやってみてください。

5分程度で出来ますが、自然に出来るようになるには2週間程度は毎日練習する必要があるかなと思います。

(2)仮声帯のボイトレ方法

仮声帯の練習として、

以下の2種類の状態を自由にできるようにします。

(1) 仮声帯が過度に働いた状態
(2) 仮声帯が全く働いていない状態

まずは、この2種類の両極端の状態を出来るようになることで、今まで無意識のうちに動かしていた仮声帯を意識的に動かせるようにします。

(1)に関しては、誰でもサクッと出来る方法がありますのでそれだけを紹介します。

(1)は座った状態で実施します。

「(1)仮声帯が過度に働いた状態」のボイトレ方法
手順1:おしりの下に手を入れて下さい。
手順2:その後に、「んー」と言いながらおしりを持ち上げようとして下さい。
手順3:手順2でおしりを持ち上げようとする力を強くしていき、「ん”」と踏ん張って、最終的に声が出なくなるまで力を入れて下さい。
※声が出なくなった状態が、仮声帯が過度に働いた状態です。


次は、(2)の練習です。

これは万人に出来るやり方を私も確立できていないので、生徒さんに色んな声を出してもらって、

「その音!!」

というような方法で教えるときもあるくらいです。

ただし、以下に紹介する方法で80%以上の人は出来ますので試してみて下さい。

「(2) 仮声帯が全く働いていない状態」のボイトレ方法
手順1:「ん”ーーー」と大きな声で言ってください。
手順2:次に、口角を上げて笑って下さい。このとき、音が柔らかくなりましたか?柔らかくなれば成功で、手順3以降は不要です。
(注意:音が柔らかくなるとは、音程の変化ではありません。)
手順3:手順2で音があまり変わらなかった人は、好きな食べ物や楽しかった思い出を目を閉じて頭の思い浮かべてニヤニヤしてみて下さい。
(注意:本気でニヤニヤすることがポイントです。笑うのが苦手な人は手順3が効果的であるというのが多いですね。)

色々説明しましたが、あなたの声は正解の声なのか確認したくないですか?

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