星談義★火星&冥王星★
曜日になぞらえ、太陽系10天体の気まぐれ話をお届けします。
火曜日=火星と冥王星。
12星座にはそれぞれ守護星(ルーラー)が10天体の中から割り当てられています。
天王星・海王星・冥王星は近世になって発見され、それぞれみずがめ座・うお座・さそり座のルーラーに割り当てられました。
発見される前は、土星までの天体がそれぞれ割り当てられていました。
つまり…天王星は土星、海王星は木星、冥王星は火星…
さそり座にとって火星はサブルーラーです。
土星より先の意識階層は「トランスサタニアン(土星を超える)」と呼ばれ、より宇宙意識へと向かっていきます。
個人の本質は土星までで見ることができ、天王星以降は個人を超えたもの、つまりは社会や国、地球の動きを現していると見ることもできます。
ともあれ、火星と冥王星をセットにしたのは、ルーラーとサブルーラーという関係から…
火星で真っ先に思い浮かぶのは「スター・レッド」萩尾望都先生の名作漫画です。世代が進むほどにより強力なパワーを得るというエスパーである火星人の物語で、壮大な思想をバックグランドにしたSF大作です。
超能力者というのは宇宙のバランスを乱す忌むべき存在として、高次元生命体(おそらくプレアデス辺りの)から調教されるというのも、衝撃的な設定です。
火星人第5世代ペンタ最年長の存在である主人公「セイ」は、最高レベルの超能力と感知能力を有し、「見る」「聞く」のではなく全てを「感知する」として、目や耳の使い方が人間のそれとは違っていて、そのことをひた隠して地球人としてひっそり生きている少女。
やがて火星人独立の旗頭として押し上げられていくのですが、何と志半ばにしてあっさり死んでしまい、仲間の一人の男性と意識を共有し、その男性は女性化して、セイを産み直すという…今でも奇想天外な設定の漫画だと私は思ってます。
火星の象徴は「力・性的エネルギー・攻撃・闘争・飛び出す・炎・初めてのモノ・一番に価値がある」
占星術では最初の星座おひつじ座を司っています。
冥王星は、公転周期249年、宇宙にしたら瞬きもない時間でしょうが、人の一生では及ばぬ年月です。
1930年に発見されてからはさそり座を司っている天体です。
0か100か、破壊と再生を司る強烈な星です。
インド哲学でいうところのシヴァ神的な、容赦無く妥協無く、突き付けるイメージです。
密かに注目が集まっているのは、アメリカ建国がおよそ240年前、冥王星が太陽の周りを一周し終わり、みずがめ座に冥王星が入る2023年が、本格的風の時代幕開けと言われている辺り…
240年前、世界を牛耳る国の創造を産んだサイクルが0に回帰するという訳です。
これは何を意味するのだろうか、と私は考えずにはおられませぬ…
積み上げてきた大いなる価値観の破壊、そして世界爆誕…それはもう止められぬ、みたいなエネルギーをあなたは感じませんか?w
とりとめもなく火星と冥王星について記してしまいました…
「スター・レッド」何十年たっても残る名作と私は信じている漫画でございます。
まだの方はご一読あれ★
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?