未だに「インデックス有利、アクティブ不利」と思っている殆どの個人投資家が陥っている誤解②
近年、メディアや金融庁などが誤った扇動をした結果として日本で”3度目のインデックス投資ブーム“が起きています。
投資経験が10年以上ある個人投資家であれば感じている事だと思いますが、今の日本のインデックス投資ブームは危険というのが共通認識ではないでしょうか。
理由の一端には思考停止型の投資の危険性という既にアメリカで一度起きた事象を持ち出す事も出来ますが、今日の日本で起きているブームにはみんなで赤信号を渡れば車が止まってくれるだろうという発想と似た危険性を帯びています。
また対称的にアメリカではアクティブファンドが根強い人気を博しています。「インデックスファンドが兎に角良いらしい」の良い理由をきちんと理解していない人はそこに潜むリスクについてもっと考える必要があるのではないでしょうか。
今回はインデックスファンドへ投資するべきではない根拠と、アクティブファンドの本質について有料セミナーからの一部抜粋で記事を書いていきます。基本的には前回の続きです。
インデックスファンドに投資するとは何を意味しているのか
TOPIXとは東証一部に上場する全企業の時価総額を指標化したもので、日本の証券取引所の市場規模を表しています。
TOPIXの中でも時価総額上位30位内の企業をCORE30と呼び、日本の主要企業と重なります。所謂、就職活動で内定を貰えると「勝ち組」と言われる有名企業です。
日本の景気が厳しいと指摘され始めた「失われた20年」と呼ばれるうちの後半2002年12月から2012年12月までの10年間でこれらの企業の株価上昇率は平均でマイナス24%でした。
日本の景気が冷え込み、就職氷河期と呼ばれた時代です。景気が悪かったんだな…という感想を持つ人は「インデックス投資の罠」に陥っています。
東証一部以外の東証二部やジャスダック(現在ならここにマザーズを加える)などの新興市場では同期間で平均43〜67%の株価上昇率を記録しています。
日経平均株価は東証一部企業から225社が選ばれているのでミニTOPIXとでも呼べる指標ですが、日本の景気が悪いから日経平均やTOPIXが伸びていないと思っていないでしょうか?
そもそもベンチマーク(指標)と同じような値動きをすることがインデックス投資の目的であり、利益を上げることが目的ではありません。
また企業が株式を発行するのは市場から資金を調達するためです。投資家が資産を増やすという目的のために企業が株式を発行しているわけではありません。
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