【動画🎓🎞️】定期預金の原型?もう一つの伝統的投資対象「債券投資とは何か？」~お金の教科書STEP2(2-11)

伝統的な投資対象と呼ばれるのが「株式」と「債券」です。

近年、日本では一般NISA・ジュニアNISA・つみたてNISA(また24年からは総合NISA)やiDeCo・企業型確定拠出年金(DC)などの税制優遇制度のメインは「株式」また「株式型投資信託」ですが、対になる「債券」についてまだまだ多くの個人投資家は馴染みが薄い投資対象かもしれません。

余談ですが、投資信託の中には債券を含むバランスファンドなどもあります。しかし日本では株式型投資信託を少しでも含む投資信託は全て株式型投資信託に分類されています。

言い換えると100％債券のみ*で構成されているものだけが「債券型投資信託」と名乗ることができます。

*現預金を除く投資対象として。

歴史的に「株式」はイギリス東インド会社(1600年設立)やオランダ東インド会社(1602年設立)など世界初の株式会社の誕生を機に始まりますが、「債券」は12-13世紀の十字軍遠征の頃からヴェネチア・ジェノバなど地中海交易で繁栄をした北イタリアの主要都市国家で政府・議会の資金調達手段として始まり長い歴史を持っています。

株式という仕組みが誕生する以前より存在していたこの債券という資金調達手段は現代でも成長資産である株式市場と比べて概ね1.5倍近い規模を誇っています。

また株式と投資する時に大きく異なる点は、株式は1株〇〇〇〇円から購入できる*のに対し、債券は発行者が求める100万円以上〇〇万円単位で投資を行うことになります。

つまりある程度まとまった資金がある人を対象としていることがわかります。(今日では債券型投資信託などで少額からの購入も可能)

*日本の株式市場は1単元=100株=1議決権を満たす必要がある。ネット証券のワン株は1株単位、ミニ株・プチ株などは1/10単位で単位未満株を購入可能だが信託銀行など買い取ってくれる相手先が少なく売買コストは高く、換金性(流動性)は低くなる。

そして株式は株価で売買をしますが、債券は価格ではなく金利で売買をします。買う時または売る時に金利と満期までの残存期間が決まっているのです。

その発行体である国や企業が債務不履行デフォルトに陥らない限りは満期に額面が戻ってきます。

本記事では多くの人が見落としている株式と対になる投資対象「債券」について、日本でトップクラスに借金の多い会社ソフトバンク(SB)を事例に債券という資金調達手段と仕組みを学びます。

ソフトバンクは多角的な経営をしていますが、その祖業や今日に至るまでの事業展開はまさに株式だけでなく、債券による資金調達を巧く活かして発展をしてきたと言えます。

日本初となるiPhone3Gの販売で喜びを表した孫正義(2008)

あのサービスも、この会社も、あの事業も、あの金融グループさえも元々はソフトバンクの仕掛けたもの。

実は多くの個人投資家が知らないだけで、債券と企業経営、資金調達には非常に密接な関係があります。

また知っているようで知らないソフトバンクという会社が日本の金融にも大きな影響を与えたお話などについても触れています。

過去にも物価高と債券投資について記事を書いていますので、ご関心のある方はこちらも参考にしてみてください。

詳しくは本編の動画で。

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前回までの記事

2-1「リスクとは何か？」(Free)

2-2お金について学ぶ目的は?(Free)

2-3

2-4/2-5

2-6

2-7

2-8

2-9

2-10

【2-11】債券投資とは何か