夢バトルからの脱却
皆さん、こんにちは。柳本です。
皆さんは寝るときにどんな夢を見ますか?私は鼻づまりのせいもあってか、この年になってもゾンビや化け物に追いかけられるホラーな夢を見ますw
寝ているときに見る夢は現実に近いモノ、全く持って空想に近いモノそれぞれだと思います。
しかし自分が将来実現したい夢ということを考えたときに、皆さんは夢をお持ちでしょうか?今日はその夢についてのお話です。
久々にあのキャラクターに登場してもらいましょう!
復活のJ
ジョリ太郎:柳本さん、お久しぶり!最近なかなかnoteに読んでもらえなくてもう忘れられたのかと思ったわ。
柳本:お久しぶりですね。いえいえ、忘れていませんよ。最近過去のnote記事でジョリ太郎さんが出ているモノが人気なんですよ。なので今回は久々にお呼びしました!
ジョリ太郎:そんな卑近な理由でw でも呼ばれたのは嬉しい!
柳本:初めましての方に少しだけ解説をしておくと、ジョリ太郎さんはあるフォロワーさんにより名付けられたキャラで、11年前の私です。
ジョリ太郎:11年前になってる!そうか昨年の記事から1年近くたったのか。てかこの章のタイトルなんか変じゃない?
柳本:ドラゴンボール超の映画のタイトルもじりました。
ジョリ太郎:え?ドラゴンボールに超って何?スーパーサイヤ人?未来のことはわからない!
柳本:すいませんね、しかし今日の導入は最近話題のジャンプ漫画からなので分からないことが続きますよw
ジョリ太郎:これ導入じゃなかったの?読者の皆さんもう少しご辛抱を~汗
夢に高尚も低俗もない?
柳本:読者の皆さんに配慮があってジョリ太郎さんの成長を感じますねぇ。今回導入として紹介したい漫画は最近まで第一部が週刊少年ジャンプで連載されていた「チェーンソーマン」という作品です。
ジョリ太郎:チェーンソー?なんだか物騒な漫画のタイトルだなぁ。B級映画でも見てるみたい。
柳本:ジョリ太郎さん、相変わらず勘が良いですね。このチェーンソーマンは映画のエッセンスがふんだんに盛り込まれた作品でとても面白いんです。簡単にあらすじを紹介すると「悪魔」と呼ばれる存在が日常に蔓延る世界で少年デンジは死んだ父の借金を返すべく、「チェンソーの悪魔」であるポチタと共に、悪魔を駆除する「デビルハンター」として生計を立てていました。しかしある日、デンジは「ゾンビの悪魔」によって殺されてしまうのですが、あることがきっかけで復活したデンジは「チェンソーの悪魔」へと変身する力を手に入れます。そしてデンジは公安のデビルハンターであるマキマに導かれ、戦いに身を置いていくのです。
ジョリ太郎:おぉ、ゾンビとか悪魔とかほんとB級っぽい要素いっぱいだね。でも何だかとても面白そうな内容だね!このデンジって主人公はなかなか大変な人生を歩んでるんだなぁ。
柳本:デビルハンターを非正規でやっていたせいで学校にも行けず、パンにジャムを塗って食べられないほど極貧の中を耐え抜いてましたね。一言で言うと学がなくておバカなキャラなんですが、そこにも愛嬌があるんですね。
ジョリ太郎:ええ、パンにジャムを塗って食べられないってどんな状況!そりゃおバカにもなっちゃいますよ。。。公安のデビルハンターになってからはデンジの生活は改善しているの?
柳本:そうですね、いろんなモノを食べられるようになりましたね。彼の中で諦めていた欲望がどんどん大きくなります。彼は普通になりたかったんですね。そしてある欲望というか夢を持ちます。ちょっといいにくいのですが。
ジョリ太郎:その大変な生活してきた人が持つ欲望や夢ってなんなの?柳本さんなんでそんなもじもじしてるのw
柳本:そのですね、えっとですね、デンジの夢はだすね、女性の胸を揉みたい、という夢ですね。。。
ジョリ太郎:ズコー!なんじゃそりゃ。焦りすぎて語尾が「だすね」になってますよw まぁデンジもお年頃の少年だからわからなくもないけど、それが夢なの?
柳本:そうなんです。でも彼はパワーという魔人に、猫を助けたら自分の胸を揉ませてやると言われて猫をさらったコウモリの悪魔やヒルの悪魔と戦う事になったのですが、その欲望を達成したい一心で劣勢でも突っ込んでいくんですね。このお話の中で他のキャラクターの夢が家族を護ることや、復讐を果たすこと、猫を助け出すことだと解かれていきます。また悪魔側の夢が人間を駆逐することで、みんなたいそうな夢を持って、自分の夢を見下しているとデンジは怒るんですね。だから命をかけて夢バトルしようぜと悪魔を煽るんです。
ジョリ太郎:悪魔側は置いといたとしても確かに他のキャラの夢とデンジのを比べると胸を揉むってのはちょっと低俗な気はしちゃうけどねぇ。それでデンジが勝ったら低俗といわれた自分の夢の方が上だと、だから夢バトルってことだね。
柳本:まさしくその通りです。でも私、この描写を見たときに確かにすっと入ってくるモノがあったんですね。夢を持つべきという現代社会の同調圧力へのアンチテーゼのような気がして。何だか私たち、夢というものに高尚なイメージで縛られ過ぎているのではないかと。
ジョリ太郎:うーん、言われてみるとそうかも。別に夢の程度なんて人それぞれで良いし比べる必要もないもんね。そもそも夢を必ず持つ必要があるのか、と思っちゃったよ。
柳本:そこなんです、私がこの漫画の描写を通してまさに問題提起をしたかったのが。私たちは夢を比較することと夢をそもそも持つべきだと刷り込まれている気がするんですね。ジョリ太郎さんに臆さずにお話しした甲斐がありましたよ。
ジョリ太郎:いいおじさんがもじもじしているのを見せられた俺の心境も慮ってくださいよ~w
夢という呪い
柳本:少し振り返って思い出してほしいのですが、夢についてジョリ太郎さんが知らず知らずに刷り込まれていたなと思う場面って何かありませんか?
ジョリ太郎:思いつくのはやっぱり小学校とかの卒業文集かな。なんか将来の夢を聞かれたり、作文させられた記憶があるね。
柳本:多くの読者の皆さんはこの経験があるんじゃないのかなと思います。書いてあるのは例えば野球選手とか、サッカー選手とか宇宙飛行士とか、アイドルとかそういうたぐいのモノですね。今だとYoutuberもですかね。でもこの夢を必ず宣言するってちょっと息苦しくないですか?
ジョリ太郎:Youtubeで仕事になるの?すごい時代だね。確かに何だか夢を持つことが当たり前、夢を持たなきゃいけないみたいな風潮だよね。
柳本:そうなんです。私はこの夢を持つべきといった空気感で苦しめられている人が結構いるんではないかなと思うんですよね。かつ先ほどのデンジの話ではないですが、少し高尚な夢を求められている、と。現実は夢を持つことも叶えることもそんなに簡単でなかったりしますね。
ジョリ太郎:夢があることで目標になって、そのために努力するというのは生きる上で悪いことではないよね。
柳本:夢はジョリ太郎さんがおっしゃるようないい側面もある一方で叶わないこともあるんですよね。そういう時に夢は希望から絶望へ、一気に呪いになってしまうんですよね。この辺りは仮面ライダー555(ファイズ)の第8話「夢の守人」という話を引用した方が良さそうですね。夢に破れた海堂というキャラクターが「おれに言わせれば夢ってのは呪いと同じなんだ。呪いを解くには夢を叶えなけりゃいけない。でも途中で挫折した人間はずっと呪われたままなんだ」という印象的なセリフを残しています。
ジョリ太郎:仮面ライダー555は子供向け番組とは思えないクオリティだったね。夢というのが1つのテーマで作中に何度も出てきたのを覚えてる。主人公も夢を持てない人だったね。その意味でも夢を持つことのリスクやバランスを解いた方がいいのかなぁ。
柳本:夢そのものを持つことは大切ですが、夢が持てない人や、夢が破れた人にも寛容であれる社会にする必要はありますね。挑戦した人にも夢を持たない人にも生き苦しくないようメッセージを出す必要があるなと感じます。
ジョリ太郎:大人が子供に向かって夢を持てと言いすぎて、当の本人が夢をもっていなかったりすると苦しそうだもんね。別にどっちでもいいよ、という位のスタンスが良いのかも。ワンピースでもルフィは海賊王を、ナルトも火影を、キングダムの信も天下の大将軍を目指してたし、夢の同調圧力は漫画からも結構ありそうだね。
柳本:ストーリーとして主人公が明確な目標を持っていると話が分かりやすいですし、燃える展開もありますね。ただ漫画やアニメなどの虚構と現実をごっちゃにし過ぎないのも大切だと思います。
ジョリ太郎:柳本さんにしては冷静な漫画との距離感w
柳本:私も漫画の世界観は好きですが、あまりそこに鼓舞されつづけると現実とのギャップが苦しくなるので。。ということで、ジョリ太郎さん、今日はありがとうございました。
ジョリ太郎:あれ、柳本さんは自分の夢を語らないの?なんか急に話を終わらせにきたけど。俺には夢があるんだけどな。まぁいいや、実現に向けて頑張るよ!
柳本:(数年後にその夢を諦めることは今日は黙っておきましょう。でもまた新たに夢と出会えますから。)
良い塩梅で夢と付き合う
ジョリ太郎さんの軽快な登場によって夢の難しさや罠が伝わったのではないでしょうか。私は夢を持っていても持っていなくてもどちらでも構わないと思っています。もし夢を持てていたらそれは夢を持てた環境に感謝して実現に向かって邁進して下さい。もし夢を持ちたくても見つからないという人にはまずは夢を持つ誰かを見つけて応援する、というのも悪くないと思います。
夢は必ずしも1人で見るモノではありません。夢を持つ人を支え、ともに歩むうちに、その誰かの夢があなたの夢になることもあります。自分の夢にならなくとも、夢を持つ人を支えることもとても素敵なことです。
仮に夢がない、見つからなくても日々一生懸命生きているだけで偉いし、素晴らしい事なのです。大切なことは夢があるから偉いとか偉くないとかそういう事で相手を判断しないこと。夢がある人は応援しつつ、夢がなくても相手を尊重する、ということだと感じます。
夢を持つことに縛られ過ぎずに、与えられた人生をしっかり謳歌できればそれで良いのです。
若い方は焦らずに向き合ってみて下さい。仮に夢が見つからなかったり、夢が破れたとしてもそれはそれで楽しい人生がまっています。皆さんも無理な夢バトルに巻き込まれず、適切な距離感を上手く掴んでいって頂きたいですね。
私たちにできることを一歩ずつ。
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