【#トリセツ 01】とっても簡単な、最初にやるべき5つのステップ
Vocagraphy!はいろいろな使い方ができます。もともとは、難聴児の言葉の療育を想定して開発しましたが、聞こえる子どもたちが勉強に使っても良いですし、大人が外国語を覚える時に活用することもできます。
あなたの覚えたい言葉を写真と一緒にカードにして、毎日ながめて、クイズをして覚えたか確認します。電車やバスに乗っている時やちょっとした空き時間にVocagraphy!を使ってみましょう。
▶︎まずはインストール
Vocagraphy!はiOSとAndroidの両方に対応しています。それぞれのアプリストアで検索をしてダウンロード&インストールしましょう。
⑴覚えたいモノの写真をとる
次に覚えたい(子どもに覚えて欲しい)モノの写真をとります。ここでは、難聴児の療育を想定して、子どもに覚えさせたいモノを例にあげます。
Vocagraphy!で写真の撮影はできませんので、スマホに予めインストールされているカメラアプリ等で撮影してください。覚えるモノを1つずつ写真にとります。撮影の際は以下の3つのポイントに気を付けてください。
覚えたいモノを1つずつ撮影する
背景はなるべく無地にする
写真と言葉を直感的に結びつけるために、余計なモノが入らないように気をつけましょう。
画面の中央に覚えたいモノが写るようにする
撮った写真をそのまま使えるのが一番効率が良いのですが、必要に応じて明るさを調整したり、トリミングして大きさを変更したりしてください。
⑵フォルダを作成する
では、いよいよVocagraphy!を立ち上げましょう。
左下のカードの形をしたボタンが青くなっていることを確認します。
青くなっていない場合はタップしてください。
左から2番目の「+」ボタンをタップします。
「新規フォルダ」を選択します。
フォルダ名を入力し、「完了」をタップします。
これで、フォルダが出来ました。作ったフォルダを1回タップして、フォルダの中に入ります。動画でも手順をチェックしてみましょう。
⑶カードを作成する
では、覚えたい言葉のカードを作っていきましょう。
左から2番目の「+」ボタンをタップします。
「新規カード」を選択します。
カード名(覚えたい言葉)を入力し、「完了」をタップします。
空欄のまま「完了」をタップすると、「カード」という名前のカードが作成されます。名前は後で変更することが可能です。
上部のカメラマークをタップします。
使いたい写真を選択します。
これでカードが出来上がりました。
この作業を繰り返して、覚えたいカードを全て作りましょう。
⑷カードを見て言葉を覚える
Vocagraphy!は、いつでも、どこでも、楽しく言葉を覚えるために開発されました。必ずしも机に向かって、えんぴつを持って、紙に書いて覚える必要はありません。特に小さいお子さんは長い時間集中力を保つことは難しいでしょう。しかし、アプリなら子どもは喜んで操作します。クイズをやるとなれば、さらにモチベーションはアップします。
電車やバスの中で、カードを次から次への見るだけでも構いません。子どもが言葉を覚えるのに必要なのは「言葉のシャワーを浴びさせること」だと言われています。聞こえなかったり、聞こえにくかったりするのであれば、目から「言葉のシャワー」を浴びさせれば良いのです。写真と言葉の組み合わせで、目から言葉のシャワーを浴びせましょう。
メモに書いた言葉は、日常的に使いましょう。今回の例で言えば「かみ」という名詞や、「きる」という動詞、そして「を」という助詞はまだ理解していないかもしれません。しかし、聞こえる子どもたちは、意味が分からなくても繰り返し聞いたり、発話したりすることにより、自然にそれらを覚えていき、そして意味もなんとなく理解します。
難聴の場合は、「紙を切る」ような場面になったら、文字を見せたり、指文字を使って、これらの言葉と体験を結びつけると良いでしょう。そして、隙間時間にアプリでまた「見る」ことにより、言葉を定着させることにつながります。あなただけのオリジナル教材カードを作りましょう。
⑸クイズをする
カードを作って言葉を覚えたら、クイズをして確認をしましょう。
一番右の「Q」ボタンをタップします。
クイズをしたいカードを選択します。
答えを声に出したり、紙に書いたりして、回答します。
「?」をタップして答えを確認します。
下部中央の「評価ボタン」で「正解!」「おしい!」「また頑張ろう!」のマークを選択します。
「>」ボタンをタプして、次のクイズに答えます。
以上の作業を繰り返して、楽しく言葉を覚えましょう。
▶︎まとめ
これらの5つのステップを覚えて頂ければ、Vocagraphy!を使って楽しく言葉を覚える毎日が始まります。工夫次第であなただけのオリジナル言葉カードを、いつでも、どこへでも、持ち運ぶことができます。
いろいろな体験と言葉をつなげるためにも、買い物に行った時、公園に遊びに行った時、旅行に行った時など、さまざまな場所で写真を撮っておきましょう。
使い始めると、「もっとこうしたい」ということが出てくるかと思います。Vocagraphy!には、いろいろな機能や設定がありますので、今後も【#トリセツ】でご紹介していきます。