モルダウ
どうも、世界こはくです。
モルダウ三部合唱が投稿されたと思います。まだ聞いていない方はこちら
合唱というコンテンツがずっと好きだったのですが、自分がやったことあるのが20人以上の合唱だったので、4人で三部合唱(テノールとバスが分かれる箇所があるのでほぼ四部合唱)をやる日が来るとは思っていませんでした。モルダウは僕が幼かった時に姉妹学級の先輩方がやられていて、ずっとあこがれの楽曲でした。僕のわがままに付き合ってくれたマジ卍修学旅行に感謝。
「わが祖国」第二曲モルダウ
歌詞の中でも出てくる通り川の名称で、チェコ国内最長の川のドイツ語名称です。
この楽曲はチェコの国民的作曲家ベドルジハ・スメタナによって作られた連作交響詩「わが祖国」の第二曲に当たります。合唱より管弦楽曲として聞いたことある方も多いかもしれませんね。管弦楽曲は僕は造詣が深くないので詳しい方が居ればお教えいただければ幸いです。(かといって合唱なら詳しいというわけでもないですが)
こちらの楽曲はホ短調で形成されており、ウィキペディアでは「なまめかしさや悲しさを表す」「非常に考え込み、深く沈み、悄然とし、悲しげな状態を作り出す」と述べる作曲家もいるらしいです。個人的になるほど?となりました。個人的にどのようなものをイメージして歌ったのかというと、豊満な水源であり、人間に恵みをを与える大きな川で、私たちの生活を見守っているみたいな印象を持っていたのですが、作曲家の意図はもしかして?そうではない?有名な指揮者の方がチェコの人にモルダウってめっちゃきれいっすね~みたいなことを言ったら「あなたにはモルダウは美しく見えるでしょうが、でも、私たちには、あの場所には血の雫がいつも流れている。」とコメントをした人もいたとのことで、チェコの歴史を見ないとこの楽曲を深く理解することは難しいなと思いながら、しかし楽譜が提供されたのであれば、この楽譜を自分の解釈で演奏するのが音楽をするということだろうとも思います。
合唱曲モルダウ(混声三部) 歌唱マジ卍修学旅行
合唱曲モルダウについて
合唱曲モルダウは岩河三郎先生によって作詞編曲された合唱曲です。巣立ちの歌の作曲、親しらず子しらずを手掛けた方といえば「へえ」となる方もいるかもしれません。
モルダウという合唱曲は静かで穏やかな自然の流れから活発な人間の営みへ川の流れを通し場所や時間が移ろっていくのが感じられます。モルダウという川は2つの源流があり、それをサビの男声と女声の掛け合いによって表現されています。
個人解釈と感想
・イントロ
まず伴奏から始まる曲ですが、ピアノのメロディは若干不安げ?悲しげな様子ですね。結木の迷いでしょうか?それとも人間が自然をおそれる心でしょうか?2小節目のピアノの下の段の高いキラキラした音が良いですね。低音のあとに高音が来ると地面と空が表現できる気がします。2小節目とか言われてわからない方は楽譜を買ってください。僕は趣味で、結木は伴奏のために楽譜を買ったので。
・なつかし川よ~今もなお
歌いだしからmfで始まるこの曲、最初からどうも迫力があります。しかしこの部分では特に色彩は感じられず、伴奏の流れを汲んだ箇所になっている気がします。この部分は楽譜の指示も多くなく、穏やかな感じです。まさに清く美しい、綺麗に合唱をしている部分だといえるでしょう。
・流れに~渦を巻く
この部分は面白いですね。一音ずつの山なりを作る音符が心地よいです。また、その山の通りにクレッシェンドデクレッシェンドやアクセントの指示があるのでここはサビに向けていろんな可能性を持たせるための部分なのかもしれません。
穏やかで凛とした木漏れ日を思わせますが、同時に何もかも巻き込む荒い水の流れも感じさせます。
この部分のアルトはめちゃくちゃ出しゃばれるんで気持ちいいんですよね。
しかしこの部分で要になってくるのはソプラノかなと思います。ソプラノは歓喜を表現しやすいですが、同時に不安も表現しやすいパートです。それが顕著に出ている箇所です。
特に18小節目のソプラノと24小節目のソプラノなのですが、18小節目に関してはアルトとテノールが階段を作ってる中、一人で山作ってるソプラノ、目立っている。アルトとすら1オクターブ近く違う音を歌っているのでそりゃ目立ちます。しかし他のパートとの関係は悪くない感じ。ですが24小節目はソプラノの音符は異様にフラフラして、え!?アルトにぶつかる!テノールにぶつかる!みたいな事故を起こしそうになってます。しかしコイツは別に半音移動になってるわけでもないのでこっちの不安も知らんのです。勝手に気持ちよくなってる。なんやコイツ。うぜえ。確かに自然は人間のことなんて関係ないですよね。ソプラノこそが自然なのかもしれませんね。
・豊かな流れよ~今もなお
サビ部分ですね。 劇的な伴奏によって導かれ、テノールから始まります。それを女声が追いかけます。テノールがfから始まるのに対し、女声はmpから始まります。この部分は2つの源流を持つモルダウを表現しているように感じます。また、まったく違う流れを持つ3つのパートは歌詞の通り豊かな流れを表現できているのではないでしょうか?
・春には~狩りをする
メロディ的には繰り返しです。あまり言うこともないのですが、人間の生活の息吹を感じ始めますね。さっき言ってないことだと、「岸辺に」16小節のアルトが気持ち良すぎてめっちゃたのしく歌いました。
・今日も響く~ラララ
ストーリーがここで人間主体に変わりますね。piu mosso e vivoの指示もあります。草原や森を駆けていき次の情景につなげるような印象です。よろこびの歌って歌詞がここにありますけど、マジで伴奏が難解すぎて全然喜んでなくて草。どう考えても拍が合ってません。あと個人的な苦手ポイントがラララでした。アルトテナーでもバスでも小節の一拍目にラが来ないもんですからこういうのは僕はもう、混乱するのでやめてほしいです。結果的にこんなにきれいになるんだなあとマジで完成してびっくりしましたね。
・月の出~踊る
Andante指示有です。楽譜みてると面白いんですけど、わかりやすい音量指示。男声はpから始まってこの部分が終わるころにはfになってるようです。明らかにラスサビに向けての盛り上がりヨロ!って感じがしますねー。お祭り準備かな?まだキャンプファイヤーに火を灯していないのでしょうか?まだ夕方だと皆お酒も入っていないですからね。
・懐かしき川~モルダウよ!
Allegro con brio指示です。あとなんかいろいろ多分変調しました。めっちゃフラットついてる。炎とわれらの母なる川モルダウを囲んでお祭り騒ぎになっている情景が浮かびますね。自分は漠然とこんな感じの風景を思い浮かべながら歌ってました。
マジ卍修学旅行のこのパートは速く元気よくというよりは割と穏やかな感じがします。もうすぐで終わるという安堵でしょうか?
最後のモルダウよ!に行くまでの盛り上がりも綺麗ですね。がんばったなーって気持ちしかない。
歌 マジ卍修学旅行
動画を見ただけでは合唱の歌割りってわかりづらいですよね。
伴奏 結木りぼん
sop 甘咲那乃花 桜衣ゆめり
alt 世界こはく 結木りぼん 結木りぼん
ten 世界こはく 結木りぼん
bass 世界こはく 結木りぼん
というパート割りでした。合唱でなかなかこの人数比になることはないのですが、僕は一番これが理想的だなと思います。低音がちゃんとしてないと高音がキラキラできませんからね。
告知の時ぼろ雑巾に全員なったとツイートしたのですが、本当に全員ぼろ雑巾でした。班員がぼろ雑巾になって、かわいいイラストを描いてもらって、MIXしていただいて、素敵な動画を付けてもらってとっても素晴らしい動画になりました。
何回でも聞いてほしいです。いい動画だなあ。
マジ卍修学旅行
班員 世界こはく