生前のリスクマネジメント
vol.3では、死後の備えとして、エンディングノートの有効性をお伝えしました。
今回は、死ぬ前のリスクについて考えます。
リスク① 判断能力の低下
歳を重ねると、判断能力も衰えていくものです。
例えば認知症になった場合、お金の管理、介護サービス・施設への手続きが難しくなります。
こうした身の回りの判断や手続きをお願いできる人の存在は一番の保険になります。
判断能力がしっかりしている内に、自分の資産をまとめ、介護サービスの準備(下見)をしておくと安心です。
任意後見人と契約を交わしているのであれば、誰が任意後見人になっているのかも記録しておきます。
任意後見人を契約していなくても、判断をお願いしたい人の希望があると良いですね。
これらもエンディングノートに書き留めておくことができます。
上記の「資産」には生命保険なども含まれます。
しかし、生命保険の加入の有無がわからないことには、もちろん保険金の請求はできません。
加入している生命保険をまとめておく項目も、大抵のエンディングノートにあります。
(制度の活用については改めて書きます。)
リスク② 急な病気・ケガ・入院
生きていると病気にかかることもあります。
ケガもします。
急な入院もあり得ます。
入院してそのまま意識が戻らないことも、あるかもしれません。
そんな時、あなたは病名や余命の告知はしてほしいですか?
延命治療の希望は?
「なんともいえない」という答えでも良いので、その時の自分の意思表示があると周りの判断材料の一つになり得ます。
こちらも、先述しましたが、もしもの時に判断を委ねたい人がわかるとベストですね。
契約まではいかずとも、希望するのは自由です。
エンディングノートは生きている間の備えにもなります。
今は頭の中でポヤポヤ〜と、考えるだけでも十分終活です。
ノートにまとめられたら尚ヨシですね。