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あいまい日記12 ─異星人たちに囲まれて

“生まれる星を間違えた”という感覚が常に響いている。
地球の人間社会に生きる人々が、少なくとも生物学的には同質なはずの同胞たちが、一人残らずあまりに異質な存在に思える。
その価値観が。生活態度が。社会性が。

うまく具体例が挙げられるわけではない。
日々の社会生活に全然馴染めていないということもない。
”自分は彼らとは違う”というある種のエリート意識でもない。
ただただ、あらゆる他人がどこまでも遠く感じる。
賑やかに活動する人々さえ、都市の遠景を眺めているかのような、静的な印象が同時に重なっている。

届かない。届かない。

彼らに私はどう見えているだろうか。
ガラスの向こうでうごめく、面白味もない珍獣か。

ここが君たちだけの場所と思うな。

異星人たちに囲まれて、私の故郷はどこにあるのか。
星々よ、教えて欲しい。

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