性

切り取られた冴えない町で
過呼吸の毎日に生き急ぐ
憧れだけが唯一のエネル源
それなりに夢を見て
人並みに髪を氣にして
当たり前にアイドルがいて
あの子のように恋もした

不確かな何時か何処かを泣きながら信じてた

そんな

極ありふれた日常にあたしは居るはずだった

深夜のラジオから
愛が欲しい
抱き締めて欲しい
ただ、貴女は私達の可愛い子だと
ただ、愛されたかったと

泣くように
咽ぶように
叫ぶように
祈るように
喉から黒い血を吐き
目から朱い涙を流しているような
彼女の魂が悲鳴となり
小さくて弱いあたしに突き刺さってしまった

ジャニス、最近どお？

あたしはあなたが閉じた人生よりも
長く過ごしているせいか
随分拗れてしまったみたい
あなたの将来はHigh schoolか黄色いお屋根ね
あたしはそんな酷い言葉さえ浴びなかったから
これだけ長い時間がかかってしまったのかな

ブルース
憂鬱なBlueが沢山集まって溢れだした傷み叫び

Blues

★photo:ゆぴやマキシン