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8w7って話

以前の記事でも軽く触れたが、小学生の頃の記憶に自分が8w7であるとほぼ確信できる話がある。

自分が小学校で生徒会長やクラス長などをしていた時の話だ
自分は典型的なENTPタイプの人間で、仮面を使った深く広い交友関係を築いていて、教師からも生徒からも信頼されていたと思う。

自分がクラス長としてクラスの文化祭の話し合いを仕切っていた時のこと。
突然冤罪をかけられた。容疑はクラスメイトの消しゴムをバラバラにした罪。
非常にアホらしい。

しかしその被害者がクラスの人気者で、自分を告発したのが自分と対立していた人間だったのが悪かった。

なんのつもりで告発してきたのかは分からない。単純に自分がその近くにいたから疑っただけかもしれないし、少し前に押さえ込んだから恨みを買っていたた可能性もあるが、とにかく文化祭の議論は唐突にクラスの人気者の持ち物に手を出した犯人の吊し上げの場になった。

吊し上げられた犯人は自分。

最初は自分じゃないと主張したが聞く耳を持たない生徒と、吊し上げられているという状況が短時間での強いストレスという条件を満たしてしまい、自分は感情の制御を失った。心を怒りが支配して冷静さは沈黙し、頭は機能を停止した。

頭が真っ白になっている時こそ言葉のナイフのナイフは鋭くなる物で、人格否定に差別用語、自分が言われたくない事まで一切の躊躇なく出てくるし、頭も舌も良く回る自分はそういうのが得意だった。
普段から気に食わなかった連中を口撃すると、逆上して暴力を振るってきた奴らや真犯人のくせに知らないふりをしていた奴ら、確認もせずに自分を犯人であると決めつけた被害者を箒でぶん殴り、教室の真ん中で水筒や虫籠など持っていた物を全て床に叩きつけた。騒ぎを聞いて駆けつけた教師すら腹立たしくて傘を突きつけてそのまま早退した。

自分も怪我をしていたからか、先に手を出した挙句にその理由が間違っていた相手の方が悪いとされたのかは分からないが、学校からのお咎めは無く翌日からも普通に学校があったように記憶している。

翌日から「ノリが良く頼れる優等生」はいなくなり、「感情的に暴言を吐き散らして暴力を振るう嘘つき」が自分の席に座っていた。
このことはすぐに学年に広まり、学校に広まった。生徒会長のスキャンダルなんていうおもちゃを生徒が見逃すわけも無く“いじめ”の対象になった。
所詮小学生だ。いじめと言っても大したことは無い。あだ名が嘘つきになり、友達が全員他人になり、発言力と存在感がなくなる程度。今なら嗤って返せる。
当時も関わるな、関わったら同罪だと言う空気があった。

自分はその空気が嫌だった。自分が他者から排斥されているという状況は自分が他人よりも下にいるという状況を想像させ、それは酷く自分を傷つける
だからその状況を回避するために絡んでくる他者には喧嘩腰になった。
今までの様に自分から絡みに行くのはやめて気配を殺した。
クラス議長の仕事中も他者の案は全て使えないと馬鹿にし、否定することで自分の案を通すことで愚かな他者とは一緒になれないと思い込んだ。
教師すらも擁護しなくなって完全に孤立したとき、自分についてこれない無能な連中を連れていたこれまでの自分を憐れんだ。

そうまでして自分が負けたのではなく自分が相手にしていないのだという考えに縋ってないといけなかったし、反省したり苦しんだりと自分の弱みを他人に見せることは絶対にあってはならないと思っていた。

結局いつまでもダメージを受けずにヘラヘラしてる奴をいじめても楽しくなかったのか、1人の自分って素晴らしいみたいに自分が自分に酔って大人しくなった
2ヶ月後には少し歪ではあれど事件前と変わらない空気が戻り、自分は再びクラスの中心に戻ったし、被害者と自分は今でも遊ぶくらい仲良くなった。

お手本みたいな感情に振り回されて5に傾いてる時の8w7である。