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#30「私が選んだドラッカーの言葉たち✳︎1,000文字以内のコーヒーブレイク記事です。
P.F.ドラッカー(Peter F. Drucker、1909-2005)
20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。マネジメントの主な概念と手法を生み発展させた「マネジメントの父」として知られています。
『人事からリーダーシップへ』
「われわれは人事管理を超えなければならない」1)
「人を型にはめ込むのではなく、リードすることを学ばなければならなくなった」2)
「人を問題や費用や脅威として見るのではなく、資源として、機会として見ることを学ばなければならない」3)
「管理ではなくリードすること、支配ではなく方向づけすることを学ばなければならない」4)
by P.F.ドラッカー
ドラッカーは、従来の人事管理では不十分で、人を「管理」ではなく「リード」する必要があると説いています。
では、従来のやり方とはどのようなものだったのでしょうか?
従来の人事管理の3つの方法
福祉的アプローチ
助けが必要な人に、住まいや医療、福祉など必要なものを提供する方法です。
管理的アプローチ
仕事をスムーズに進めるための手続きや雑務の整理です。
例として給料の管理や休暇の調整があります。
処理的アプローチ
問題を予防し、解決する方法です。ただし、人を「潜在的な問題」や「リスク」として見ることが多くなります。
これら3つのアプローチは大事ですが、ドラッカーは「それだけでは足りない」と言います。
人を「問題」ではなく「資源」として捉える
ドラッカーは、人を「問題」や「コスト」ではなく、「資源」や「機会」として見ることの重要性を説いています。
社員を「負担」ではなく「成長の力を持つ存在」として捉えるべきだという考え方です。
リードするために必要なこと
従来の管理を超えるには以下の姿勢が必要です。
管理ではなくリードする
人それぞれの能力や強みを引き出し、活かせるよう導く。
支配ではなく方向づけをする
命令ではなく目標を共有し、一緒に進む道を示す。
新しい人事のあり方
これからの組織の成長には、人を資源と捉え、管理を超えたリードが必要です。
「人を支配する」のではなく、「人の力を引き出す」ことがリーダーシップの本質であるとドラッカーは教えています。
参考文献
1)2)3)4)P.F.ドラッカー著 上田惇生訳『ドラッカー名著集マネジメント[上]—-課題、責任、実践』ダイヤモンド社、2011年年、p.30、31