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#15 「私が選んだドラッカーの言葉たち✳︎1,000文字以内のコーヒーブレイク記事です。
P.F.ドラッカー(Peter F. Drucker、1909-2005)
20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。マネジメントの主な概念と手法を生み発展させた「マネジメントの父」として知られています。
『成果に責任を持つ』❶
「大義を奉ずる者からなる非営利組織には、・・・課題が常に存在する。組織の中の人に成果をあげてもらい、成長してもらうことである。こうして自己実現が行われ、組織としての成果が実現される。それが基本である。」1)
「非営利組織にとって重要なことは「それは得意とするものではない。われわれが行ったのでは害をなすだけである。ニーズがあるというだけで手掛けるわけにはいかない。われわれとしては、われわれの強み、ミッション、価値観をマッチさせなければならない」といえることである。」2)
by P.F.ドラッカー
非営利組織の成功には、メンバーの成長と成果が欠かせません。
メンバーがそれぞれの目標を達成することで、組織全体の成果が高まり、社会に対する影響力も増します。
これは組織運営の根幹であり、極めて重要です。
ただし、組織が成長することだけを追い求め、すべてのニーズに応えようとするのはリスクがあります。
非営利組織は限られた資源を効果的に活用し、自分たちが得意でないことに手を出すと、逆に悪い結果を招くことがあります。
そのため、自分たちの強みやミッションに合った活動に集中することが重要です。
メンバーの成長と成果を大切にしながらも、組織のミッションを守り続けることが、非営利組織が目指すべき方向です。
組織はメンバーの自己実現が全体の成果につながることを理解し、その強みやミッションを尊重することが求められます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
私が目指しているのは、孤立のない共生社会の実現です。
参考文献
1)2)P.F.ドラッカー著 上田惇生訳『ドラッカー名著集4非営利組織の経営』ダイヤモンド社、2024年、p.158、159