「高齢者の方々から頂いた励ましの言葉〜心温まるエピソード集〜」
「ありがとう。待ってるよ。頑張ってね。」
この言葉は、手に痛みや麻痺を抱えながらも、私のために懸命に書いてくれた高齢の女性からのものでした。
彼女がペンを持つ姿は、私にとって強い励ましそのものでした。
その瞬間、私の胸に温かい気持ちが溢れ、彼女の強さと優しさに深く感動しました。
これは、高齢者施設での一幕です。
⚫︎心に残る言葉
「ありがとう。待ってるよ。」
お別れの際、一人の女性がノートに「ありがとう。待ってるよ。頑張ってね。」と書いて、私に見せてくれました。さらに、彼女は私に名前を書いてほしいと言い、まるで俳優のようだと微笑んでくれました。
彼女の温かさと深い感謝が込められた言葉に、私も彼女への感謝の念で胸がいっぱいになりました。
「この人は、他人の気持ちをよく分かるいい人なんだよ」
別の女性が、私を他の方に紹介するときにこんな素敵な言葉をかけてくれました。「私の頭の中にはあなたのことがいくつかちゃんと入ってるよ」とも言ってくれ、その一言には短い時間の中で築かれた信頼の深さが感じられました。私はその瞬間、この活動を続ける理由がさらに明確になり、自分の使命を再確認しました。
「涙が出てしまった。タオルを持ってきてくれる?」
別れの際、ある女性が涙を拭きながら私にこう言いました。
彼女の言葉には、言葉では表せない感情が込められており、その瞬間の感動が今も私の心に深く刻まれています。
彼女の涙は、私との関わりが彼女にとってどれほど大切なものであったかを象徴しており、私も感情を抑えることができませんでした。
「いつでもお茶飲みにおいで」
「私はいつもここにいるから、いつでもおいで。お茶飲みにおいで」と言ってくれた女性の言葉は、私を日常の一部として迎え入れてくれる温かいお誘いでした。
その言葉に、またここに戻りたいという気持ちが強くなり、この場所が私にとっても居心地の良い場所だと再確認しました。
「そんなことより、あなたの方がずっと綺麗よ」
ある女性が健康に不安を抱えながらも、私が「花が綺麗ですね」と言ったところ、「そんなことよりも、あなたの方がずっと綺麗よ」と笑顔で返してくれました。
この言葉は、私に自信を取り戻させてくれ、その瞬間、自分の中にあった不安や心配が一瞬で消え去ったように感じました。
それは、単なる褒め言葉を超えた、彼女そのものからのメッセージでした。
おわりに
私が出会った高齢者の方々は、単に支援を受ける存在ではなく、地域社会を支える重要な一員です。
建物という仕切りがあるかもしれませんが、その中にいるのは、紛れもなく一人ひとりが自己実現を目指して生活している方々です。
彼らの言葉や行動が、私の日々の支えであり、彼らから学ぶことが私の原動力となっています。
これまで知らなかった彼らの生活を通じて、短い期間で受けたエネルギーの大きさには驚かされました。
日常生活の中でこのような貴重な経験をすることはほとんどなく、今もその経験が私を支え続けています。
これからも「どうすれば彼らと共に地域社会でより活動的に生活できるのか?」を考えながら、支援を受ける方々とその周囲のニーズを知り、共生社会の実現を目指して地域活動を続けたいと思います。
彼らが持つ生きる力を、より多くの人々が共有し、多くの方々が救われる未来を目指して進んでいきたいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
私が目指しているのは孤立のない共生社会の実現です。
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