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#16 「私が選んだドラッカーの言葉たち✳︎1,000文字以内のコーヒーブレイク記事です。


P.F.ドラッカー(Peter F. Drucker、1909-2005)

20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。マネジメントの主な概念と手法を生み発展させた「マネジメントの父」として知られています。

『成果に責任をもつ』❷


「よき意図、政策、意思決定はすべて行動に転換させなければならない。「これがわれわれのミッションである」とミッションとのミッション・ステートメントだけでは不十分である。」1)

「「これがわれわれのやり方である。われわれの期限である。われわれの責任者である。われわれが責任をもってやることである。」と続けなければならない。」2)


                     by P.F.ドラッカー 

ドラッカーは、組織のミッションやビジョンがあっても、それだけでは不十分であると指摘します。

ミッション・ステートメント(使命の声明)は、組織が何を目指しているのかを示しますが、それを実際に実行するための具体的な行動がなければ意味がありません。

組織は、以下のように具体的に計画を立て、実行しなければなりません。

「これがわれわれのやり方である。」
目標達成には、具体的な方法やプロセスを計画し、その通りに行動することが必要です。

「われわれの期限である。」
目標達成のためには、期限を設けることが重要です。
いつまでに目標を達成するかを明確にし、その期限を守るための行動を取ることが必要です。

「われわれの責任者である。」
誰がどの役割を担い、責任を持ってその部分を担当するのかを決める必要があります。
責任を明確にし、担当者がその役割を果たすことで、計画が実行に移されます。

「われわれが責任をもってやることである。」
すべての計画が成功するためには、責任を持って行動に移すことが不可欠です。
全員が自分の役割を果たし、計画が実行されることで、初めて目標が達成されます。

ドラッカーの言葉は、組織が効果的に目標を達成するためには、意図だけでなく、それを実行するための明確な方法、期限、責任の設定が不可欠であることを教えてくれます。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
私が目指しているのは、孤立のない共生社会の実現です。

参考文献

1)2)P.F.ドラッカー著 上田惇生訳『ドラッカー名著集4非営利組織の経営』ダイヤモンド社、2024年、p.159

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