#19 「私が選んだドラッカーの言葉たち✳︎1,000文字以内のコーヒーブレイク記事です。
P.F.ドラッカー(Peter F. Drucker、1909-2005)
20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。マネジメントの主な概念と手法を生み発展させた「マネジメントの父」として知られています。
『責任ある仕事』❶
「自らの成長のために最も優先すべきは卓越性の追求である。そこから充実と自信が生まれる。」1)
「能力は、仕事の質を変えるだけではなく人間そのものを変えるがゆえに、重大な意味を持つ。」2)
「能力なくしては、優れた仕事はありえず、人としての成長もありえない。」3)
by P.F.ドラッカー
この引用を以下のポイントにまとめました。
⚫︎卓越性の追求
卓越性とは、ある分野で他の人よりも優れていることや、最高の成果を出すことを指します。努力を重ねて、平均以上の結果を出し続ける状態をいいます。
これは仕事の質を高めることが重要であり、それが充実感と自信につながることも意味しています。
仕事を単にやり遂げるだけでなく、できる限り良くしようと努力することが大切です。そうすることで、自信が高まり、自己成長を促します。
逆に、業務をただこなすだけでは、結果としてモチベーションが低下することもあります。
一方で、卓越性の追求は、自己成長を促し、組織に対しても継続的に結果を出し続ける力になります。
卓越性を目指すことで、新たな挑戦や達成感が生まれ、仕事に対する意欲も高まります。
⚫︎能力の重要性
能力とは、自分が何かを上手にできる力やスキルのことです。
自分の能力を高め、それを仕事に活かすことで、仕事の質が改善されるだけでなく、その人自身の成長にもつながります。
⚫︎個人の成長と仕事の関係
優れた仕事には高い能力が必要であり、能力の向上が個人の成長を促進します。
仕事に責任を持つことで、自己成長を促進することができます。
その反対に、責任のない仕事では、自己成長や成果が期待できません。
仕事を通じて得られる利益が個人と組織双方にとって重要であり、個人の成長が組織の成功にも繋がることをドラッカーは述べています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
私が目指しているのは、孤立のない共生社会の実現です。
参考文献
1)2)3) P.F.ドラッカー著 上田惇生訳『ドラッカー名著集4非営利組織の経営』ダイヤモンド社、2024年、p.206