読書会と私
日頃、読んだ本について話す機会がなくて、読書会に参加することにした。
私は作者が亡くなっても残り続けている作家の方が、価値がある様な気がして、現代小説をあまり好まなかった。
読書会に参加してみると、私が読んだ事のない現代作家を紹介する人が沢山いて、多少惹かれても、そこに手を伸ばすまでには時間を要した。
同じ本を読んで皆んなで語り合う「課題本の会」に参加したてみた。
その時、今を映し出す現代小説に触れて、生活の中で感じる色んなモヤっとした感情を鮮明に明確に表現してくれる本に出会った。
そして、その描き方も今の時代だからこそ生まれた表現方法に心が躍った。
かつての文学もその昔には現代小説であったし、今を描く小説を深く理解し得るのは、今を生きてる私に他ならない。
そう思った途端に、むしろ心に生々しく響く今こそ、読まないともったいない気さえしてきている。
もちろん、昔の名作の価値は変わらないけど、数百年の時を経ても残るかもしれない作家と同じ時代を生きて、その出来立てホヤホヤの小説を読んでるかもしれないと思えばワクワクする。