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水と油の関係
水と油は混じり合わないもの、相反するものの代表ですが、水と油の関係は字宙と生命の壮大なドラマの中で展開された生命優位の結果なのです。
石油も含め地球Lに存在する油の全ては生命が造りだしたものです。
一方水は宇宙で出来ました。
字宙は150億年前ビックバンと呼ばれる大爆発から誕生しました。
開闢の始まりは全てが光でしたが、やがて電子が原子核にとらえられ、最初に出来た物質が水素とヘリウムでした。
時を経て初期の星の中で酸素や炭素などの軽い元素が出現し、さらに水素原子と酸素原子が結合して水分子が出来たのです。
太陽系の中に地球が誕生した45億年前、宇宙の水は岩石にまじって地球にやってきました。
マグマに熱せられて水蒸気となり、雨となって地上に降り注いで《海》が出現したのです。
38億年前海の中に生命が誕生しました。
アミノ酸が重合した蛋白質の寄り集まりが基本の形です。
しかしせっかく発生した生命も水に流され溶けてしまっては存在できません。生命が生命として自己を確立するためには、水に溶けない物質を発明する必要があったのです。
初期生命は二酸化炭素と水を原料に光合成によって脂質を造り生命の外壁を囲みました。生命は油(脂)によって自己を確立し、海の水とは異なる自己生体水を確保出来たのです。以後生命の進化の過程で油(脂)は細胞膜から皮膚へと移行し、乾燥や雨嵐から命を守る重要なバリアの役割を担うことになるのです。
水は宇宙が生んだ物質のベースで、あらゆる物質を溶解します。油はその水に交わらず水をも包含出来る、生命が発明した最高の傑作なのです。宇宙は無限に大きく、生命は泡のように小さなものと思われますが、その小さな生命が造りだした油が大字宙の物質を取り込んで、私たちの皮膚の中に閉じこめ役立てていると考えると、生命の造形の妙に感動するばかりです。
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