No.7 カバーアンカバーテスト動画【斜視眼/眼位判定編】
今回の記事は、No.6記事のカバーテストの実践方法を記事にしましたが、今回は眼位の判定、眼位による起こりやすい問題点と一般的な解決方法を記事にしてます。
以前作成しました"マガジン” 「斜位・斜視/輻輳・開散不全、過多を確認」も参考にしてください。(注:今回の動画と重複あります)
■ 正位眼
正位眼は、斜視も斜位もなく眼位(眼球位置)にほぼズレがない目です。動画のように遠方、近方カバーアンカバーテスト、交互カバーテストで、ほぼ動き(ズレ)がない眼です。眼位ズレからの眼の疲れや複視はありません。
遠方視:固視点チャートを見てもらう
近方視:検者が正面に立ち40cm前後の距離に指やペン先をセットする
■ 斜視の種類と眼の動き
斜視:常時眼位ズレがあるため片眼視の状態です。当然検眼では左右のバランステストや両眼視の各検査(斜位検査、立体視検査等)ができません。
斜視の人は距離感覚や立体感覚に難があり距離感をとるスポーツやスピードに対応する球技や運転などは不向きです。
眼鏡の度数矯正は、単眼ずつ計測した度数をもとに処方度数を決定します。
斜視眼の眼は、普段「抑制」してますが、必ず斜視眼の方もしっかりと見えるように矯正しておくことが大事です。
抑制とは:見ることをストップすることです。斜視の人は斜視眼の方に脳が抑制をかけます。
〇 右外斜視
左眼のカバーアンカバーで右眼が外から内へ動きます。右眼カバーで左眼は動きません。すなわち左右眼にカバーアンカバーした時に動いてしまう眼が斜視眼となります。基本的に両眼視機能に問題を生じます。
〇 左外斜視
左眼のカバーアンカバーで右眼は動きません。右眼カバーで左眼が外から内へ動きます。すなわち左右眼にカバーアンカバーし動いてしまう眼が斜視眼となります。基本的に両眼視機能に問題を生じます。
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