視機能判定!【ブロックストリング3⃣でわかる輻輳運動系の異常】ものが二重に見える複視の原因はこれだ!
前回の記事は、ブロックストリングで発見できる「開散系の異常」でしたが、今回は「輻輳系の異常」の発見と対処方法を説明します。
開散運動系(目の開き)に問題があると主に遠方視力の低下や遠方視での複視につながることは過去の記事でお伝えしました。
輻輳運動系(寄り目)に問題があるとどのようなケースで問題が生じやすくなるのでしょうか。これも過去記事で何度となく記事にしてますので過去記事を参考にしてみてください。
■ US-VT ビジュアルトレーニングセット
【サッケード、パシュート、輻輳、開散、動体視力、周辺視野、立体視】全ての視機能トレーニングができるようになりました。ブロックストリングトレーニングもこのトレーニングキッドに含まれています。
■ ブロックストリングでみる輻輳系(寄り目)の異常
一番手前のビーズを見てみましょう。そうすると「ビーズとヒモ」はイラスト一番上のような見え方をします。真中と一番奥のビーズが2つ見えます。
「生理的複視」が正常に働いている正しい「両眼視」の見え方です。
多くの人は、正しく両眼視された見え方をしますが、今の時代3~4割の高い確率の人で正しい見え方をしていません。
視機能に問題があるとビーズやヒモは、変わった見え方をしますしリズムよくビーズを追えません。これをスルーしてしまうと視機能の問題は解決せず日常生活や様々なシーン(スポーツ、自動車運転等)に影響します。
【アスリート】
アスリートは伸び悩みや不調の原因を技術的な面やメンタル的な要素と思い込み練習に打ち込みますが改善しません。なぜならポイントが違うからです。
【成人〜高齢者】
一般的には、輻輳系に問題があると極度の眼精疲労や肩こり頭痛に悩ませられます。疲れると文字に焦点が合わなくなり複視を起こします。また文字を長い時間見ると眠気に襲われ集中力が持続しません。輻輳不全の特徴です。
【児童】
最近は輻輳系の眼球運動に問題がある子供も多く、一部の学習障害児のお子さんに見受けられることもわかってきてます。教科書の理解不足や落ち着きがなく立ち歩く、体育が苦手(ボール競技、縄跳び、跳び箱)なども輻輳不全が原因の一部であるということもわかってきています。
■ 輻輳不全のビーズの見え方とトレーニング方法
輻輳系の視機能を判断する場合は、一番手前のビーズを注視します。目とビーズの距離は10cm位です。ビーズを両目で見た時に上記のように、ヒモのクロスから手前にビーズが二重に見えてしまう人がいます。(ビーズを一つにできない人)このような人は、「輻輳不全」と呼ばれる視機能に問題がある人の見え方です。
このような人は、遠くから近くへの視線移動が苦手で、寄り目が上手くできません。そのため近方視において苦痛を感じ「非常に疲れ距離感が苦手」という症状が特徴です。
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