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No.23 両眼視機能検査 【検査9番】【近見水平眼位テスト#13B】
■ 近方水平眼位
今回から近方視での両眼視の測定に入ります。近方視での水平斜位は、40cmの距離の眼位測定を行います。
ここ数年の傾向としましてデジタル機器(スマホ等)の急激な進歩により一日中近業距離の注視を余儀なくされています。
そのため目に関するトラブルは増加の一途をたどっています。具体的には、”ブルーライト光線” による眼精疲労や睡眠障害、長時間スマホ注視の "スマホ老眼" や ”調節機能のトラブル" 、幼児にスマホ "急性内斜視” など両眼視機能を損なってしまうトラブルが多くなっており社会問題化しています。
本日説明する近方視での斜位検査は、現代社会の環境において疲れ知らずの眼の健康を保つ意味では、重要な検査であり近方視での斜位の方向と数値を知ることで被検者の長時間の近方視の状態が手に取るほどよくわかります。
【9】 近見 水平眼位検査(#13B)【期待値 3EXO±3】
* 水平眼位 (近見)とは / 近方視での眼位(視線)ズレです。安静位でズレた眼位の方向と数値を計測する検査です
予備検査のカバーテストで大まかな眼位をつかんでいると思います。”期待値”とは、”モーガンの標準値”を参考にします。この数値は、人のもつ各視機能に必要な数値です。
ここでの期待値(モーガン)は、「0(正位)~6△BI(外斜位)」です。「5△BI~」以上ですと近方カバーテストの眼球の動きは、目視で非常にわかりやすいです。
⚫︎目的:水平斜位検査(近方)
⚫︎使用チャート:縦一列(近方)
⚫︎補助レンズ:右眼6△BUプリズム、左眼ロータリープリズム
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右眼に6△BUプリズムが入ります
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147248929/picture_pc_832e70c05a5d1eae9c0901a8d29ef804.jpg?width=1200)
(1)近方チャートをレフラクター正面にセットし縦一列視表を40cmにセットします。(上記写真)レフラクター本体の右眼に”6△BU”プリズムが注入されます。左眼にプリズムをBASE(IN/OUT)方向に入れるモードになります。
(2)縦一列チャートの像が、下記の写真のように上下に分離して見えることを確認します。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147250483/picture_pc_2026f1f05e9ecc7c092934db76ca1073.png?width=1200)
(正位)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147250718/picture_pc_826b098ec44f366cc29f8be72aefa03c.png?width=1200)
(外斜位)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147251003/picture_pc_1d671bbe0a169953da6606b9f10e5a08.png?width=1200)
(内斜位)
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