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実践暗算AC/A比 トレーニング症例1【(遠見)外斜位/(近見)外斜位ケース】

検眼にて顧客のデータを計測します。遠見、近見斜位を測定し、ここまでのデータで処方値を決定するためのトレーニングです。実際の現場では、ここまでの検査で十分です。

場合によっては、ここから30%位の人に余力(外眼筋の力)の検査が必要になります。これにより疲れないだぶらない快適なメガネの度数を導きます。

■トレーニング症例1【(遠見)外斜位/(近見)外斜位】

〇データ
●#7A(自覚的屈折検査 完全矯正値)
PD(瞳孔間距離)60mm
R  S -3.00 D
L  S -3.00 D

●#8 #13B(遠方水平眼位 近方水平眼位)
遠方 6△BI(ベースイン)青ライン
近方 8△BI(ベースイン)赤ライン

下記頭でイメージする眼図(虎の巻)

遠方外斜位/近方外斜位

●AC/A比 実践暗算計算方法
・15△+6△ー8△=13△
・13△÷2.5または(×0.4)=4.2△
AC/A比 4.2△ Nomale

■ 解説(眼位からの処方度数の考え方)

遠方斜位(6△BI)、近方斜位(8△BI)この顧客の場合は、特に症状が表に出てくる眼位の状態ではないが、遠方、近方のBO(ベースアウト)付加テスト(余力テスト)の状態によっては、BI(ベースイン)プリズム処方もしくは、輻輳力をVT(ビジュアルトレーニング)でトレーニングをすることも一つの方法になります。

”モーガンの標準値”を思い出してみましょう。
・#8遠方斜位(1EXO±1)0~3△ベースインまでが許容範囲
・#13B近方斜位(3EXO±3)0~6△ベースインまで許容範囲

BI(ベースイン)処方は、なるべく避けたほうが無難である。プリズム適応現象を生じてどんどんプリズム処方を吸収していくためです。
仮にプリズム処方が必要であった場合でも常用眼鏡は避けましょう。
この眼位状態から調節力が十分であれば、完全矯正値に処方することがよいのではないでしょうか。年齢や問診の状態によりますが、弱めに処方度数を決定すると眼位がさらに開いてしまうためです。

球面マイナスレンズ(凹レンズ)を強くすることで、眼位が内側に入っていきます。(輻輳を助けますね)下記イラストを参照してください。

凹レンズを強くすると眼位が内に向きます

下記印刷用にPDFファイルにしていますので参考にしてください。

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