完璧主義の罠から抜け出す:50%で相談する勇気
こんにちは、自分らしい幸せなキャリア実現パートナー、佐藤千鶴です。
NOTEでは、30年以上にわたって日本企業や外資系企業で働いてきた私の経験から、「先にこれ知ってたら、もっと楽しく仕事やれてたのに」という、自分らしい幸せなキャリアづくりのヒント100を紹介しています。
第3回目のテーマは「自分だけで完璧にやろうとしない」です。
完璧主義の罠に陥る
「完璧を目指すあまり、自分を追い詰めていませんか?」
もしあなたが「だれの助けも借りず、完璧なものを提出しなければ、自分はダメな人と評価される」と思っていたり、完璧であろうとしてイライラ、失望、ストレスを感じているなら、それは完璧主義の罠かもしれません。
私もかつては完璧主義に囚われていました。マーケティング部で新商品商談資料を作成した際、自分だけで全て完璧に仕上げようと毎晩遅くまでオフィスに残り、調査データの分析やロジックの組み立て直しを続けました。でも、完成した資料を営業に提出したところ、「これは自分たちの理屈で作った資料だから、取引先には持っていけない。取引先にとってどんな利益があるかの視点で資料を作って欲しい」と言われました。私は相手(営業)のニーズに全く合っていない資料をがむしゃらに作っていたのです。
誰かの力を借りるという考え方
「完璧を目指すより、まず終わらせて相談しよう」
そんな時、同僚から「50%くらいの出来のものを持って営業に相談に行けばいいよ」「完璧を目指して提出まで時間がかかるより、まず作ってみて相談する方が結果早い時がある」というアドバイスを受けました。この言葉を聞いて、私はハッとしました。
「完璧な状態」を自分だけで作れるのか?
誰のために何のために完璧を求めているのか?
自分の自己満足、「あの人、できると思われたい」だけにやっていないか?
自分の仕事の仕方を見直す必要があると気づかされました。
その後、ある新商品開発プロジェクトでは、自分だけで仕事を抱えて、最初から完璧を目指そうとするのではなく、まず試作品を作り「ここまでできたんですけど、どう思いますか?」と様々な部署や営業、流通の方からのフィードバックをもらいに行きました。そうすることで、開発のスピードも速くなり、前よりずっと売れる商品が完成しました。
変化に対応する柔軟性
「完璧主義を捨てて、柔軟に変化に対応しよう」
完璧主義を捨てることは簡単ではありません。しかし環境はどんどん変化していきます。まずは50%の出来でもいいから終わらせ、関係者からのフィードバックをもらい修正する。それを繰り返し、より良いものに仕上げていく。これが、正解がない問いに答えを見つける一つの方法です。
自分らしい幸せなキャリアを築くために
「完璧主義を超えて、自分らしいキャリアを手に入れよう」
完璧主義の罠にはまっていると、「がっちり固めたものを提出しなければ」と自分自身を追い詰めてしまいます。でも完璧を目指すより「まず終わらせて、意見を聞き、修正をしながら仕上げていく」という考え方を取り入れることで、より効率的に、そしてみんなと楽しくアイデア出しあいながら、成果を出すことができます。
完璧を目指し自分一人で頑張るだけでなく、周りの力を借りて完璧にしていく。そんな自分らしい幸せなキャリアの築き方もあるかもしれません。皆さんはどう思いますか?
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