「なぜこの人変わらないの?」に疲れ果てた私にギリシャの哲学者が教えてくれたこと
こんにちは、自分らしい幸せなキャリア実現パートナー、佐藤千鶴です。
NOTEでは、30年以上にわたって日本企業や外資系企業で働いてきた私の経験から、「先にこれ知ってたら、もっと楽しく仕事やれてたのに」という、自分らしい幸せなキャリアづくりのヒント100を紹介しています。
第6回目のテーマは「どうしたって人は変えられない、変われるのは自分だけ」です。
誰かを変えたい、でも変わらない
かつて、職場でどうしても合わない他部署の同僚がいました。彼は締め切り直前まで仕事に手を付けず、私が「あれどうなってるの?」と焦っても、「考えています」と言うだけ。何とかして彼を変えたいと思い、早めに手を付けることで周りがどんなに助かるかを伝えましたが、彼の返事はいつも「大丈夫、締め切りには間に合わせます」。どれだけ説得しようとしても、彼の考え方や行動は私の思い通りにはなりませんでした。
心の扉は中からしか開けられない
「どうしてあの人はこうしてくれないんだろう?」そんな風に他人の行動や態度に対してイライラしたこと、あなたにもありませんか?
私も以前は、他人を変えようとすることに多くのエネルギーを費やし、そのたびに、変えようと奮闘しても全然変わらない現実に疲れ果てていました。
そんな時に読んだ『7つの習慣』の中に、こんな一節がありました。
「誰も説得によって人を変えることはできない。すべての人は堅くガードされた心の変化の扉を持っており、その扉は中からしか開けられない。説得や感情に訴えることによって、他人はその扉を外から開けることはできない」
私自身を振り返ってみても、「本当にその通りだ」と思いました。私だって人に言われたからといって、簡単に変わることはありませんから。
身に染みたギリシャの哲学者の言葉
その頃、ギリシャの哲学者エピクテトスの考えにも出会いました。
「他人(=自分のコントロール外)に何かを求めるより、自分がコントロールできることをする」
「ああ、相手じゃなくて私なんだ、変わるのは」と気づいた瞬間でした。
そこで、あの合わない同僚へのアプローチを変えてみました。これまでの「これはあなたの部署の責任範囲です、お願いします」という依頼から、プロジェクトの目的を丁寧に説明し、今お願いしている仕事がその目的達成にどれほど重要なのかを伝えました。そして、彼のアイデアや意見を積極的に聴くようにしたのです。すると、少しずつですが、彼も私の要望に応えてくれるようになりました。
自分事にしたら開けてきた可能性
仕事をする中で、「じぶんで決められないことはたくさんあるけど、そこに、じぶんで決められる部分を見つけて『じぶんなりの精一杯』を楽しんでやる」という考え方を持つようになると、やらされ感が減り、仕事を自分事として取り組めるようになりました。そうなると、やる気も湧いてきます。
状況を嘆いて立ち止まるのではなく、自分のできるところで成長のチャンスを見つけ、活かすことで、自分の可能性が広がっていくのを実感しました。
自分のできることを見くびらない
周りの状況や他人の行動を変えることに囚われていた頃、私は自分ができることを過小評価して、自分を見くびっていたのだと思います。でも、自分にコントロールできる範囲に集中し、自分の行動を変えることで、最終的には周りも変わっていくことがありました。今まで北風をびゅうびゅう吹かせてコートを脱がそうとしていたのを、太陽でコートを脱がせる作戦に変えたのです。
まとめ: 自分にできることに集中する、それが成長のカギ
私たちの人生には、自分でコントロールできないことがたくさんありますが、その中でも「自分で決められる部分」を見つけ、そこに全力を注ぐことで、環境も変わってきます。
あなたも、自分にできることに集中してみませんか?そこから新しい発見や成長が見つかり、あなたの自分らしい幸せなキャリアを築く手助けになるはずです。一緒にギリシャの哲学者の言葉、試してみませんか?
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