世界メンタルヘルスデーによせて〜BTSの活躍の裏にあるメンタルケアの重要性について〜①
10月10日は世界メンタルヘルスデーです。昨今、日本でも俳優、タレント、アーティストのメンタル不調による自殺や活動休止が多くなったように思います。
新型コロナの影響で、今まで当たり前だった生活が世界中で強制的に停止され、多くの方々が不安、恐怖感、無力感、怒り、絶望感を感じているのではないでしょうか。
そのような暗い話題が多い世の中で、爆発的な人気で世界中を魅了し最も注目を集めているBTS。どうして彼らがここまで人気があるのか。かくいう私も自分でも信じられないくらい彼らに陶酔し、ハマっているのであります。
メンタルケアを重視した所属事務所の努力
韓国のエンターテイメント業界では、2017年〜2019年にかけて芸能人の自殺が相次ぎました。BTSの所属事務所ではアーティストに対してより良い環境を提供するのが責任だ、ということで社内カウンセリングを設け、売れる前の段階からメンタルケアができるようにしてるのだそうです。
普段からアーティストが事務所とたくさん話ができるようになっているため、スターになってからも悩みを相談できる習慣がついていてアーティストが潰れてしまう前にヒアリングができたり休暇を取らせたりすることができ、長きにわたって高いパフォーマンスをファンに与えることができています。
ありのままのオープンな姿にファンは共感
BTSのメンバーは社会問題や世の中のタブーについて意見を持ち発信しているグループだと思います。そして自分が抱えている悩みについてオープンに話し合い、時にはメンバー同士の喧嘩があったり、そこから和解するまで、とありのままの彼らを見ることができるのです。
男性アイドルで珍しいな、と思うところは彼らは感情を抑えることなく涙を流します。感動した時、他のメンバーの痛みを感じた時、ファンへの感謝の思いが溢れる時、納得のいくパフォーマンスができなかった時、臆することなく泣くのです。そして誰かが泣いていると必ずメンバーが抱きしめにいく。コンサートで完璧にできなかった事(いわゆる口パクは100%なく喉の不調などで高音が出ない場合は、そのパートを本人以外が誰も歌いません)を責めているメンバーがいたら優しい言葉をかけ励まし合っている。とにかく人間くさいのです。
このようなありのままの姿をさらけ出すことができる環境と人間関係が絶対的安心感となり支え合うあり様が多くの人たちにビジョナリーチームとして影響を与え、共感を得ている理由だと思います。
つづく